蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」スタート、吉田鋼太郎「更に強く、深く、繊細に」

2

379

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 81 266
  • 32 シェア

「ムサシ」が、本日8月25日に埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールで開幕する。

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)

大きなサイズで見る(全9件)

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)[拡大]

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)[拡大]

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)[拡大]

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)

「ムサシ」より。(撮影:田中亜紀)[拡大]

蜷川幸雄の七回忌追悼公演として上演される本作は、吉田鋼太郎が蜷川のオリジナル演出をもとに、井上ひさしの戯曲「ムサシ」を立ち上げるもの。劇中では、宮本武蔵と佐々木小次郎の再会が描かれ、宮本武蔵役を、2009年の初演から同役を務めてきた藤原竜也、佐々木小次郎役には、2013年の公演から同役を務めている溝端淳平がキャスティングされた。このほか、本作には鈴木杏塚本幸男、吉田、白石加代子大石継太飯田邦博堀文明井面猛志堀源起が出演する。

開幕に際し、吉田は「『ムサシ』、回を重ねておりますが、更にパワーアップし強く、深く、繊細になっていると思います。出演者一同、初演からのメンバーは体にこの作品が叩き込まれておりますので、叩き込まれたことと、今回新たに発見したこと、その2つをプラスして、更に井上先生の深い世界、蜷川幸雄演出のダイナミックな部分、そして細やかな部分すべてが際立つような仕上がりになってます」と思いを語る。

そして藤原は「コロナ禍という大変な状況の中でも、この作品をより良いものに出来るように、チーム一丸となって稽古を重ねてきました。劇場で芝居を観るという喜びをお客様と共有できるように、ひたすらに頑張ります」、溝端は「井上さんと蜷川さんが残して下さった世界にまた自分が挑戦させてもらえる喜びと、この状況下で板の上に立たせてもらえる有り難みを噛み締めながら、ひとつひとつ丁寧に小次郎という役を生きていきたいと思います」とそれぞれ意気込みを述べた。

上演時間は、途中休憩を含む約3時間。埼玉公演は8月29日まで行われ、本作はこのあと、9月2日から26日まで東京・Bunkamura シアターコクーン、9月30日から10月10日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、15日から17日まで福岡・北九州芸術劇場 大ホール、22日から24日まで静岡・浜松市浜北文化センターで上演される。

吉田、藤原、溝端の全文コメントと、鈴木、塚本、白石からのメッセージは以下の通り。

吉田鋼太郎コメント

「ムサシ」、回を重ねておりますが、更にパワーアップし強く、深く、繊細になっていると思います。

出演者一同、初演からのメンバーは体にこの作品が叩き込まれておりますので、叩き込まれたことと、今回新たに発見したこと、その2つをプラスして、更に井上先生の深い世界、蜷川幸雄演出のダイナミックな部分、そして細やかな部分すべてが際立つような仕上がりになってます。

初めてご覧になる方も、何度も観ていらっしゃる方も、またまた楽しめますので、ぜひ劇場へ足をお運びください。素晴らしい作品です。

藤原竜也コメント

井上先生と蜷川さんの想いの詰まった「ムサシ」は、初演から12年に渡り世界各地の劇場で、たくさんのお客様にお届けする機会に恵まれてきました。

コロナ禍という大変な状況の中でも、この作品をより良いものに出来るように、チーム一丸となって稽古を重ねてきました。劇場で芝居を観るという喜びをお客様と共有できるように、ひたすらに頑張ります。

溝端淳平コメント

僕個人としては3度目の参加となりますが、また一から小次郎と向き合う中で改めてこの戯曲の崇高さを感じています。同時に老若男女問わずクスッと笑える優しさと、命の尊さを力強く伝えてくれる「ムサシ」はまさに今やるべき戯曲であると思います。井上さんと蜷川さんが残して下さった世界にまた自分が挑戦させてもらえる喜びと、この状況下で板の上に立たせてもらえる有り難みを噛み締めながら、ひとつひとつ丁寧に小次郎という役を生きていきたいと思います。

鈴木杏コメント

振り返れば、人生の3分の1の期間に渡り「ムサシ」に関わっている事になるのだなと気がつきました。

こんなに何回も再演できる作品は中々ないですし、今回で最後かもしれないという思いで、1公演1公演大切に舞台の上に立ち、井上先生の言葉を紡いでいきたいと思います。

頑張ります。

塚本幸男コメント

幸せなことに、これまで「ムサシ」には全公演出演させていただいていますが、この度、初めて沢庵和尚を演らせていただきます。

どんな和尚になるのか、とにかく頑張ります。

「ムサシ」ほど、おもしろい作品はなかなか無いと思っております。

今もまさに地球上で起こっている、恨みの連鎖を断ち切る!!

ぜひ劇場でお楽しみください。お待ちしております。

白石加代子コメント

幾度も再演を繰り返す中で、「ムサシ」ほど思い出の多い作品は他にないといっても過言ではありません。国内はもとより海外公演でいただいた盛大な拍手喝采が物語るように、全人類の課題が敷かれたこの作品のテーマは世界にも通じました。グローバルな思想が貫かれた世界観を楽しんでいただきたいです。

この記事の画像(全9件)

「ムサシ」

2021年8月25日(水)~29日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

2021年9月2日(木)~26日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン

2021年9月30日(木)~10月10日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

2021年10月15日(金)~17日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 大ホール

2021年10月22日(金)~24日(日)
静岡県 浜松市浜北文化センター

作:井上ひさし(吉川英治「宮本武蔵」より)
オリジナル演出:蜷川幸雄
演出:吉田鋼太郎
音楽:宮川彬良
出演:藤原竜也溝端淳平鈴木杏塚本幸男、吉田鋼太郎、白石加代子 / 大石継太飯田邦博堀文明井面猛志堀源起

全文を表示
(c)ホリプロ

読者の反応

  • 2

ステージナタリー @stage_natalie

【関連記事】蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」スタート、吉田鋼太郎「更に強く、深く、繊細に」
https://t.co/rM4Gnldj2o

コメントを読む(2件)

関連記事

吉田鋼太郎のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 吉田鋼太郎 / 藤原竜也 / 溝端淳平 / 鈴木杏 / 塚本幸男 / 白石加代子 / 大石継太 / 飯田邦博 / 堀文明 / 井面猛志 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします