飛ぶ劇場、ヒマラヤ登山の実体験をもとにした「ジ エンド オブ エイジア」21年ぶりに上演

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飛ぶ劇場「ジ エンド オブ エイジア」が、11月5日から7日まで福岡・北九州芸術劇場 小劇場、来年1月22・23日に福岡・久留米シティプラザ Cボックスで上演される。

飛ぶ劇場前回公演より。(c)ふじまつたえこ

飛ぶ劇場前回公演より。(c)ふじまつたえこ

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1995年に初演、2000年に再演された本作は、作・演出を手がける泊篤志のヒマラヤ登山の実体験をもとにした作品。約21年ぶりの上演となる再演に向け、泊は「再演を決めたのち、あのヒマラヤの山中で『大人になって、もう一度ここに来る』と心に決めていたことを思い出した。気が付いたら自分は50代になっていて、あの無謀な登山から30年経っていたのだ。残念ながらコロナ禍で上演前のヒマラヤ再挑戦は叶わなかったが、心は既にあの山中にある。なぜ今登るのか、そこに何があるのか、今ならアジアの辺境で何を思うのか、そんなワクワクを胸に観客の皆さんを登山隊の一員としてヒマラヤの山小屋にお連れしたいと思う」とコメントしている。

出演者には、桑島寿彦、内山ナオミ、木村健二、葉山太司、中川裕可里、脇内圭介、文目卓弥、佐藤恵美香、酒井望加、徳岡希和、乗岡秀行、林泰輝、松本彩奈が名を連ねた。また11月5日公演に宇都宮せいや、6日公演に藤原達郎、7日公演と久留米シティプラザ公演に角友里絵が登場。11月6日18:00開演回と1月22日18:00開演回には、アフタートークが実施される。

泊篤志コメント

今から31年前、まだ大学生だった頃、ヒマラヤのエベレスト街道を標高4000mくらいまで登ったことがある。若かったし無謀な旅だった。高山病にもなったし、「明日、死ぬかも」と思ったこともあった。なぜあの時、ヒマラヤに行かねばならなかったのか、今となってはよく分からないが、「ここではないどこかに」行けば、何かがあると信じていたのだ。それから数年後の1995年、その時の体験をもとに作った舞台『ジ エンド オブ エイジア』が初演された。それまで小劇場ブームの影響を受けた飛んだり跳ねたりギャグ言ったりみたいな劇団が、突然「ヒマラヤの山小屋で起こる一夜の物語」という地味な演目を上演したのだ。冒頭10分くらい日本語が出てこないし、舞台上には4か国の言葉が飛び交った。観客は明らかに戸惑っていたと思うけど、アンケートには「なぜか今までで一番良かったです」みたいな言葉もあり、この時初めて「自分たちだけの演劇」を生み出せた高揚感があった。2000年に一度再演し、今回実に21年ぶりの再演となる。再演を決めたのち、あのヒマラヤの山中で「大人になって、もう一度ここに来る」と心に決めていたことを思い出した。気が付いたら自分は50代になっていて、あの無謀な登山から30年経っていたのだ。残念ながらコロナ禍で上演前のヒマラヤ再挑戦は叶わなかったが、心は既にあの山中にある。なぜ今登るのか、そこに何があるのか、今ならアジアの辺境で何を思うのか、そんなワクワクを胸に観客の皆さんを登山隊の一員としてヒマラヤの山小屋にお連れしたいと思う。

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飛ぶ劇場 Vol.43「ジ エンド オブ エイジア」

2021年11月5日(金)~7日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 小劇場

2022年1月22日(土)・23日(日)
福岡県 久留米シティプラザ Cボックス

作・演出:泊篤志
出演:桑島寿彦、内山ナオミ、木村健二、葉山太司、中川裕可里、脇内圭介、文目卓弥、佐藤恵美香、酒井望加、徳岡希和、乗岡秀行、林泰輝、松本彩奈
ゲスト:宇都宮せいや、藤原達郎、角友里絵

※徳岡希和の「徳」は旧字体が正式表記。また、乗岡秀行、林泰輝、松本彩奈は北九州芸術劇場公演のみ出演。

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