被災地の“壁”を溶かしたい、ラジオドラマ「丘の上の干物屋」作・音楽は額田大志

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ヌトミックの額田大志が作・音楽を務めるラジオドラマ「丘の上の干物屋」が、9月11日22:00からNHK FMで放送される。

額田大志

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これは岩手・NHK盛岡放送局が制作するラジオドラマ。2011年の東日本大震災から10年となる今年、被災地での取材をもとに書き下ろされた作品だ。2021年9月、三京テレビ入社5年目の山道桜は、番組撮影のため東京から岩手沿岸の街に向かう。この街にはかつて“あの日、丘の上の干物屋に逃げて多くの住民が助かった”という出来事があり、それを取り上げた9年前のドキュメンタリー番組「奇跡の干物屋」で、全国に名が知れ渡った。実は桜は、高校最後の夏休みに1度だけボランティアとして街を訪れていた。そこで地元の高校生の樹里と仲良くなったが、彼女は干物屋の看板娘で……。

福田麻由子

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出演者には桜役の福田麻由子をはじめ、東北地方にゆかりがある嵯峨瞳、六華亭遊花、たれやなぎ、武長慧介、橋浦あやの、宮城・NHK仙台放送局の手嶌真吾アナウンサーが名を連ねた。演出を務めるNHK盛岡放送局の林沙羅ディレクターは、本作について「現実と同じように、きれいにまとまる物語にはしていません」と話し、「バスや電車に乗っているときに耳に入ってくる隣の高校生たちの会話のように、ちょっと自分に重ねてしまうものになれば嬉しいです」とコメントする。

額田は「『被災地の見えない壁を溶かしたい』岩手の取材を続けている演出の林さんの思いから出発した企画が、こうして形になりました。私をはじめ、出演者とスタッフ全員がその思いに動かされた現場でした。願わくばどこまでも伝播して、末永く聴かれて欲しいです」と思いを語る。さらに主演の福田は「数年前、東日本大震災の追悼式がニュースで取り上げられていました。防士の方が『いつもあの日のことを胸に仕事に向かっている』とおっしゃっていました。まっすぐ前を見つめる彼の表情を、今でも覚えています。物語を通してこそ、伝えられる真実もあると、私は信じています。チャーミングな登場人物たちに、力をもらえる作品です! 届きますように」とメッセージを送った。

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NHK FM「FMシアター『丘の上の干物屋』」

2021年9月11日(土)22:00~22:50

作・音楽:額田大志
脚本協力:朴建雄
出演者:福田麻由子、嵯峨瞳、六華亭遊花、たれやなぎ、武長慧介、橋浦あやの、手嶌真吾

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