これは、Bunkamura シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ「DISCOVER WORLD THEATRE」の第11弾。「ウェンディ&ピーターパン」は、ジェームス・マシュー・バリーの戯曲「ピーターパン」をもとに、エラ・ヒクソンが翻案した作品で、今回は
ウェンディ役を黒木、ピーターパン役を中島を務めるほか、本作にはウェンディの弟・ジョン役の
取材会には、黒木、中島、堤が出席。黒木は「無事に幕を開けられること、ようやく皆さんに観ていただけることがとてもうれしく感慨深い」と思いを口にし、中島については「本当に身体能力が高く、ピーターパンの身軽さややんちゃさを兼ねそろえているので、役にとても合っていると思います」との印象を述べる。また「素敵な舞台になっているので、このような状況ではありますが、観にきてくださる方には、この時間だけでも心の底から楽しんで帰っていただけたらと思います。『ウェンディ&ピーターパン』の世界にひたひたに浸かりに来てください」と観客にメッセージを送った。
中島は、黒木を「『かわいくて静かな顔』というセリフが劇中に登場するのですが、本当にそのまんま。それでいて、勇敢でたくましいところもあり、ちょっぴりおちゃめでユーモアがあって、ウェンディにぴったりな方」と表現する。自身の役どころについては「まさかピーターパンを演じられるとは思っていなくて。でも、(Hey! Say! JUMPの)グループの中では子供扱いされることも多いので、そういうところは合っていると思います(笑)」とコメント。続けて「(来場者にとって本作が)この先どうなるかわからない鬱憤やストレスの発散になれば。いろんな要素が詰まっている作品なので、純粋に楽しんでいただければと思います。千秋楽まで全員で突っ走っていきたい」と意気込んだ。
堤は「ジョナサンの稽古場は、学校みたいな感じなんです。(現場には)若い人が多かったのですが、やりたいことを自由にやっていい環境で。自分が思ったことをどんどん口に出していける稽古場だったので、見ていて羨ましいくらいだったし、うれしかったです」と稽古を振り返る。共演者の印象については「中島くんは、予備知識なくお会いしたのですが、最初の印象はカッコいいな、と。聞いたら、Hey! Say! JUMPで、グループでもセンターじゃないと。(こんなにカッコいいのに)どういうことよ!と(笑)。黒木さんとは、ジョナサンの舞台でご一緒しているのですが、改めてしっかりした演技力の持ち主だなと思いました」と語った。
さらに堤は「僕が21、22歳の頃、『天守物語』という坂東玉三郎さんの舞台で黒子をやらせていただいたことがあるのですが、そこで目にした空間の美しさと自由度、そしてぶっ飛んだ世界観に感動しまして。それがきっかけで、一生舞台に関わっていきたいと思ったんです。今作は、その時を思い出すようなすごい空間でした。観るだけで涙が出てきてしまうんです」と言葉に力を込め、「『ピーターパン』と言うと、子供向けだと思われるかもしれませんが、作中では女性の自立も描かれており、大人の方にもぜひご覧いただきたい作品です」と作品をアピールし、取材会を締めくくった。公演は9月5日まで。
DISCOVER WORLD THEATRE vol.11「ウェンディ&ピーターパン」
2021年8月13日(金)~9月5日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール
作: エラ・ヒクソン(J.M.バリー原作より翻案)
翻訳:目黒条
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【会見レポート】「ウェンディ&ピーターパン」本日開幕、黒木華「世界にひたひたに浸かりに来て」
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