出演が決定したのは、
またこのたび、東京公演に加えて、ツアー公演が行われることも明らかに。東京公演は11月14日から12月5日まで東京・シアタートラム、兵庫公演は12月11・12日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで行われ、愛知公演の日程は後日アナウンスされる。
「愛するとき 死するとき」は、ドイツの劇作家フリッツ・カーターによる3部構成の戯曲。ベルリンの壁崩壊前の社会主義体制下で青春期を過ごした作家自身の経験を生かして、社会主義国家の息苦しい日常や反体制運動、西ドイツへの逃亡などを背景に、普遍的な人間の感情を描いている。また、出演者たちが各部で複数の役を演じ分ける点も見どころの一つだ。東京公演のチケット販売は9月19日にスタート。
小山ゆうなコメント
「愛するとき 死するとき」は、東ドイツで育ち、東西ドイツ統一を経験したフリッツ・カーターが、2002年に発表した作品です。
カーターは、現在、ドイツ演劇界を代表する演出家・劇作家の一人で、2002年には本作で「テアターホイテ」誌の「今年の作家」に選出されました。
2000年代初頭は、東西ドイツの壁が崩壊し、二つの国が統合されてから、約10年経ったにもかかわらず、人々が、埋まらない精神的「分断」や、悪化する格差にある種絶望感を覚え、東西ドイツに関する芸術作品も沢山生まれた時期でした。
それから、更に20年が経とうとし、ドイツでも分断は解消されるどころか亀裂は深まり、世界的に「分断」がキーワードとなる現在、「愛するとき 死するとき」に登場する人物達が抱える問題や、諦念、希望は今の私たちの抱える様々なジレンマをはっきり映す鏡となっています。
初めて浦井さんとお目にかかったのは、コロナウィルスの影響が日本にも広がり始めた時期でした。
無意味な「分断」を生み出さない稽古場の大切さについて語っていらした姿に、暗くのしかかる不安を跳ね除ける清々しさを感じました。
浦井さんを始め、高岡さん、前田さん、岡本さん、小柳さん、篠山さん、山崎さん、いつも舞台に清らかな空気や温かい空気を運んで下さるメンバーが出演します。作品も、時間をかけた創作過程も、このメンバーの集結も世田谷パブリックシアターさんにしかできない企画だろうと思います。
「分断」された社会の中で愛と死を通過しながら、必死に生きる人々を皆で描き出していける事が楽しみです。
この状況下、観てよかったと思っていただける作品にすべく稽古していきたいと思っております。
「愛するとき 死するとき」
2021年11月14日(日)~12月5日(日) ※山崎薫の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
東京都 シアタートラム
2021年12月11日(土)・12日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
愛知公演あり。
作:フリッツ・カーター
翻訳・演出:
出演:
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小山ゆうな×浦井健治「愛するとき 死するとき」追加キャストに高岡早紀ら(コメントあり)
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