既成戯曲の演出シリーズ、第1弾はトム・ストッパードの戯曲「アルカディア」

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IN SITU×KAIKA 既成戯曲の演出シリーズ Vol.1「アルカディア」が、8月13日から15日まで京都・THEATRE E9 KYOTOで上演される。

IN SITU×KAIKA 既成戯曲の演出シリーズ Vol.1「アルカディア」ビジュアル

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既成戯曲の演出シリーズは、京都にあるアートコミュニティスペースKAIKAが、新しい創作の機会として行っている試演会・gateの発展版。その第1弾となる本公演では、トム・ストッパードの戯曲「アルカディア」を、gateのディレクター・大石達起の演出で立ち上げる。出演者には、高橋紘介、伊藤彩里、土肥嬌也、上条拳斗、大山渓花、勝二繁、藤村弘二、岡田眞太郎、横山清正、川崎祐輔、黒木陽子が名を連ねている。

大石は上演に向けて「こんな時代だからこそ、この【愛と死】の物語を、ポジティブなエネルギーを原動力に創作したいと思っています」とコメントしている。上演時間は約2時間30分を予定。

大石達起コメント

「アルカディア」は文学・数学・造園学など、多くの知識をもって描かれた戯曲ですが、その根底にあるのは【愛と死】であると僕は考えています。「熱いお湯は冷めて水になるが、水は自然にはお湯にならない」という不可逆に関する現象は、熱力学第二法則と呼ばれています。物理学者のヘルツホルムは、これを宇宙に適用すると、いずれこの宇宙は熱を失い、熱的死を迎えると提唱しました。

計算機もない時代に、自らその答えにたどり着いた少女トマシナは、明るく「そうなればワルツを踊ればいい」と言ってのけます。熱力学第二法則の不可逆性は、まさに今、コロナ禍以降のこの時代を象徴していると思い、トマシナの言葉に僕は大きな希望を感じました。

今、僕たちがすべき事は、彼女たちのように“ワルツを踊る”ことじゃないだろうか。こんな時代だからこそ、この【愛と死】の物語を、ポジティブなエネルギーを原動力に創作したいと思っています。

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IN SITU×KAIKA 既成戯曲の演出シリーズ Vol.1「アルカディア」

2021年8月13日(金)~15日(日)
京都府 THEATRE E9 KYOTO

作:トム・ストッパード
演出:大石達起
出演:高橋紘介、伊藤彩里、土肥嬌也、上条拳斗、大山渓花、勝二繁、藤村弘二、岡田眞太郎、横山清正、川崎祐輔、黒木陽子

※川崎祐輔の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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