川崎皇輝、初主演作「ロミオとロザライン」開幕に「まずは楽しんで観ていただけたら」

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少年忍者 / ジャニーズJr.の川崎皇輝が主演する舞台「ロミオとロザライン」が、昨日7月9日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕。それに先駆け、8日にゲネプロが行われた。

舞台「ロミオとロザライン」より。(c)田中亜紀

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舞台「ロミオとロザライン」より。(c)田中亜紀

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「ロミオとロザライン」は、ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をもとに、鴻上尚史が作・演出を手がける新作。出演者には、川崎、吉倉あおい飯窪春菜一色洋平、二宮陽二郎、ザンヨウコ、渡辺芳博、大高洋夫が名を連ねた。作中では、「ロミオとジュリエット」の上演を控えた稽古場を舞台に、ロミオがジュリエットと出会う前に恋していた相手で、戯曲上には名前しか登場しない女性・ロザラインを巡る物語が展開する。

舞台「ロミオとロザライン」より。(c)田中亜紀

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演出家の松谷亜希子(吉倉)率いるカンパニーでは、ロミオ役に舞台初出演の若手スター俳優・北山修一(川崎)、ジュリエット役に元アイドルの女優・蓮見なな(飯窪)がキャスティングされていた。初日まであと5日というところで、稽古は北山の「ロミオは本当にロザラインを愛していたのか」という疑問によって中断される。その問いに松谷は答えられず、納得できない北山はそのまま稽古を抜け出してしまう。その夜、ロザラインについて必死に調べる松谷に、北山から電話が。実は北山は松谷に思いを寄せており、彼女から告白の返事を待っていたのだった。上演に集中するため、公演が終わるまで返事はできないと答え、電話を切る松谷。彼女はその夜、自分がロザラインとして「ロミオとジュリエット」の世界に入り込む夢を見て……。

物語は、初日間近の稽古場で起こるドラマをベースに、稽古として上演される「ロミオとジュリエット」、松谷の夢の中での「ロミオとジュリエット」と、2つの劇中劇を含む形で展開。舞台上には、稽古場らしさが漂う、骨組みが見える簡易的な装置が建てられた。その装置が、シーンの切り替わりをシームレスに行うことで、2つの劇中劇が混じり合う様子、虚構と現実の境目が曖昧になっていくさまが示される。

鴻上がコミカルに描く、俳優同士のやり取りや関係性は、客席に笑いを起こした。また、ロミオの心変わりによって物語から追い出されたロザラインと、北山の心変わりにより、北山から愛されなくなる松谷を結びつけることで、ロザラインの切なさが強調される。亡霊のように立ち尽くすロザラインの物悲しさと、北山を複雑な感情で見つめる松谷の哀れさがリンクし、観客の感情移入を誘った。

舞台初主演の川崎は、惚れっぽく、思い込んだら一直線な北山を、人間味のある人物としてパワフルに立ち上げる。惚れた相手に全力でアプローチをかける姿には、軽薄さを感じさせず、“嘘がつけないスター俳優”という役どころを愛嬌たっぷりに体現した。ロミオ役として披露する殺陣での、軽やかな身のこなしにも注目したい。

吉倉は、松谷の真面目さや繊細さを、発するセリフの端々ににじませつつも、俳優に演出を指示するシーンでは、毅然とした態度で演出家らしさを表現。また、松谷とロザラインの、“愛されなくなった”がゆえの苛立ちや悔しさを、その表情や佇まいから雄弁に語ってみせた。飯窪は、ジュリエットの狂気的なまでの一途な愛を体いっぱいで表し、場を圧倒。一方蓮見役では、野心家な一面を持つ女優として、冷静さと芯の強さの際立つ演技で魅せた。

上演時間は約2時間で、東京公演は7月25日まで。その後、30日から8月1日まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演される。本作について川崎は「笑える部分や考えるところもある面白い内容になっているので、みなさんが楽しんで下さったら、僕らの芝居も変わってくるんじゃないかと思うんです。それが舞台なので、まずは楽しんで観ていただけたら嬉しいです」とコメントした。

川崎皇輝(少年忍者 / ジャニーズJr.)コメント

ついに初日まで来た、という実感がしています。

稽古の1か月間を通じていろんな方に助けていただいて、支えていただいた成果を発揮したいです。

僕が演じる北山は、しっかりしているというか、芯のある役なので、そのせいか共演者の方からも大人っぽくなったねって言われます。

ロミオのシーンは、セリフも長くてシェイクスピアの独特の言い回しも多いですし、衣装も素敵で、なによりかっこいい役なので。

僕もかっこいいロミオになれるように頑張りたいです。

笑える部分や考えるところもある面白い内容になっているので、みなさんが楽しんで下さったら、僕らの芝居も変わってくるんじゃないかと思うんです。

それが舞台なので、まずは楽しんで観ていただけたら嬉しいです。

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舞台「ロミオとロザライン」

2021年7月9日(金)~25日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2021年7月30日(金)~8月1日(日)
大阪府 サンケイホールブリーゼ

作・演出:鴻上尚史
出演:川崎皇輝吉倉あおい飯窪春菜 / 一色洋平、二宮陽二郎、ザンヨウコ、渡辺芳博 / 大高洋夫

※川崎皇輝の「崎」は立つ崎が正式表記。

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NIN NIN @chu_tantan

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