本日7月8日に、「ミュージカル『ジェイミー』稽古場オンライン“のぞき見会”」が行われた。
ミュージカル「ジェイミー」は8月9日に日本初演を迎える、イギリス発のミュージカル。本作では実話をもとに、ドラァグクイーンを夢見る青年の姿と、多様性を求める現代社会が描き出される。本作は日本版として、ジェフリー・ペイジがオリジナル演出・振付を施し、主人公ジェイミーを
今回の“のぞき見会”は、マスコミやS席のチケット購入者に向けて実施されたもの。初日を約1カ月後に控えたカンパニーが、初めて全員マスクを取った状態で、一部衣装を身に着け、稽古姿を披露する。
“のぞき見会”では5曲の歌唱パフォーマンスが公開された。学校の教室を舞台に生徒たちがエネルギッシュに歌い踊るオープニングナンバーで森崎は、輪の中心となり、華やかな存在感を放つ。一方、高橋はドレスショップで歌われる「乗り越えるもの~Over the Top」で、ドラァグクイーンに憧れるジェイミーの心情を丁寧に歌った。また、このシーンには、
ペイジは曲が終わるごとに振付のポイントやキメの位置、演技に詳細に演出を付けたり、歌い終えたキャストの気持ちを聞き出したり、“のぞき見”たる稽古場での貴重なシーンも公開された。
歌唱披露のあとに行われたトークセッションで、森崎は「稽古中ですが、こういう機会を設けられてうれしく思います。これから幕が開くまでには自分ができることをすべて詰め込んでいきたい」とコメント。一方の高橋は「顔が見れないのですが、(画面の向こうの皆さんの)顔を思い浮かべています」と独特な語り口で場を和ませる。「やるべきことがたくさんあるという自覚があるので、今日は家に帰っていっぱい反省します」と続けた。
安蘭は「少年少女たちには元気なところを、大人キャストの濃い方たちにはお笑いの部分を担ってもらって、私はお客様に共感してもらい、涙を流していただけるようなシーンを作りたいと思っています」と意気込む。そんな安蘭と初共演する保坂は「初めてとは思えない距離感で接してくださってうれしい」とほほ笑み、役についても「もっと膨らませていきたい」と言う。今井は楽曲の難しさに触れ、石川も「昭和生まれにはない難しいリズムのノリ。今風のリズムが入ってきている洗練された音楽です」と語った。さらに「ハイヒール、つけまつげ、マニキュアをするのが57年間の人生の中で初なので」と言うと、すかさず今井が「きれいよ」と褒め、会場の笑いを誘う。最後にペイジが「この作品のメッセージにあるのは、我々が社会の中でどうあるべきか、という問い。ウィッグを着けていようが、ドレスを着ていようが、表面的なものを超越し、心の中にある真実を見つけられたら。そういう作品になればいいなと考えています」と述べた。
公演は8月8日から29日まで、東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)で行われたあと、大阪・愛知を巡演する。
「ミュージカル『ジェイミー』稽古場オンライン“のぞき見会”」配信
2021年7月8日(木)13:30~14:15 ※終了
ミュージカル「ジェイミー」
2021年8月8日(日・祝)~29日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2021年9月4日(土)~12日(日)
大阪府 新歌舞伎座
2021年9月25日(土)・26日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
音楽:ダン・ギレスピー・セルズ
作:トム・マックレー
日本版演出・振付:ジェフリー・ペイジ
翻訳・訳詞:福田響志
キャスト
ジェイミー・ニュー: ※高橋颯の「高」ははしご高が正式表記。
マーガレット・ニュー:
プリティ:
ディーン・パクストン:
ファティマ:伊藤かの子
ミッキー:
サイード:
サイ:
ベックス:
ヴィッキー:
ベッカ:
リーバイ:MAOTO
ミス・ヘッジ:
ミス・ヘッジ(女性役アンダースタディ):
トレイ、ライカ(男性役アンダースタディ):
ライカ・バージン:
トレイ・ソフィスティケイ(ヒューゴ / ロコシャネル役カバー):
レイ:
ジェイミー父 / サンドラ・ボロック:
ヒューゴ / ロコシャネル:
学生役SWING:亀井照三、笹尾ヒロト、佐藤みなみ、山村菜海
※2021年8月17日追記:8月17日13:00開演回および19日13:00開演回は、矢部昌暉に代わり佐藤流司が出演します。
関連記事
森崎ウィンのほかの記事
リンク
みやこわすれ @kenzakikuniko
【稽古場レポート】開幕までにできることを詰め込んで、「ジェイミー」稽古場がオンラインで“のぞき見”公開 https://t.co/vWSAH4eDR3