「母と暮せば」は2015年公開の同名映画をもとに、2018年にこまつ座が、渡辺源四郎商店・
開幕に際し、富田は「再演は難しい……よく聞く言葉です」と再演の難しさを語り、松下は「この時代にこそ必要な作品にしなくてはと、変わる事を恐れず演じていきたいと思っています」と意気込んだ。また、栗山は初日を終えて「稽古場でずっとこの作品を見つめながら、深く祈るように、命を主題とするこの作品の一秒一秒を、心に刻んできました」「つねに世界をリアルタイムで見つめること……この悲惨な記憶の劇から、何かを手渡すことができれば」と思いを語った。
公演は7月14日まで。なお、本作は公演終了後の期間となる8月6日12:00から9日23:59まで、Confetti Streaming Theaterで配信が行われる予定だ。詳細は公式サイトで確認を。
富田靖子コメント
再演は難しい……よく聞く言葉です。
絶対的なきらめき……
危うさ……
脆さ……
すべてうけいれた……つもり
うそじゃないじぶんでいるために
松下洸平コメント
稽古を重ねていく度に、初演と比べて静けさと怒りが増していっている事を感じました。
この時代にこそ必要な作品にしなくてはと、変わる事を恐れず演じていきたいと思っています。
演出の栗山民也さん、共演の富田靖子さんと共に新たな「母と暮せば」を上演します。是非ご覧下さい。
畑澤聖悟コメント
今回の再演を世界でいちばん喜んでいるのはこの私です。
栗山民也コメント
悲喜劇という言葉がぴったりな、このとんでもなく不条理な日々のなかで、私たちは一つの作品の稽古を続けてきました。そして今夕、その「母と暮せば」の幕が開きました。それは76年前の長崎、戦時下での生活を続ける母と息子の上に原爆が炸裂した、その3年後の物語です。一人は生き残り、一人は熱で一瞬のうちに溶けて死にました。そして二人は、再会します。
稽古場でずっとこの作品を見つめながら、深く祈るように、命を主題とするこの作品の一秒一秒を、心に刻んできました。「……きっと一瞬のことやったと思う。」この劇中のセリフのように、犠牲になった人たちのことをずっと考えていました。そして、毎日のテレビに映し出される報道に激しく敏感に、一人の命さえ決して奪われてはいけないと願うのです。つねに世界をリアルタイムで見つめること……この悲惨な記憶の劇から、何かを手渡すことができれば。
こまつ座 第137回公演「母と暮せば」
2021年7月2日(金)~14日(水)※7月2日はプレビュー公演
東京都 紀伊國屋ホール
原案:
作:
演出:
協力・監修:山田洋次
出演:
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こまつ座 @komatsuza
#ステージナタリー さんに『#母と暮せば』開幕レポートご掲載いただきました。
是非、ご覧ください!
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東京公演は14日(水)まで。
当日券は全ステージ開演1時間前から販売いたします。
ご来場お待ちしております。