私たち大衆とは何か？眞鍋卓嗣演出「インク」劇団俳優座による日本初演が開幕

劇団俳優座「インク」が、昨日6月11日に東京・俳優座 5F稽古場で開幕した。

「インク」は、イギリスのジェイムズ・グレアムにより2017年に発表された作品。2018年にはオリヴィエ賞のベストニュープレイ賞にノミネートされ、翌2019年にはトニー賞演劇作品賞の候補となった。日本初演となる今回は、小田島恒志が翻訳、眞鍋卓嗣が演出を担当。また鈴木光介が音楽、菅尾なぎさが振付、杉山至が美術を手がけている。開幕に際し演出の眞鍋は「私たち大衆とは何か。非常にアクチュアルな作品。チームワークで魅せます。ぜひ目撃して欲しいです」とコメントした。

舞台は1969年のロンドン。部数低迷にあえぐ日刊紙「The Sun」を買収した“メディア王”ルパート・マードックは、ラリー・ラムに声をかけ、大衆のための大衆紙を作ろうと試みる。世界最大発行部数を誇る「The Daily Mirror」を超えるために新しいチームを結成した彼らの編集方針は、これまでの常識をことごとく打ち破るもので……。上演時間は休憩10分を含む約3時間を予定。公演は6月27日まで。