「キネマの天地」がプレビュー公演を経て、本日6月10日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕した。
「キネマの天地」は、日本で親しまれ続けてきた名作を届けるシリーズ「人を思うちから」の第3弾。同作は、1986年に公開された山田洋次の映画「
開幕に際し、小川は「中学時代に所属していた演劇部で上演したということもあり、特別に愛着を感じている作品で、井上さん流の『演劇賛歌』が込められた戯曲だと思い続けてきました」と本作への思いを明かしつつ、「今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。最後まで楽しんでいただけましたら幸いです」と観客にメッセージを送った。
上演時間は休憩ありの2時間40分。公演は6月27日まで。
小川絵梨子コメント
井上ひさしさんは新国立劇場の財産というべき戯曲をいくつも残してくださった、劇場にとって大切な作家のおひとり。演出家としてはまだまだ未熟な私ですが、今回は満を持しての挑戦になります。
井上戯曲初演出作品として選んだ、この「キネマの天地」は、井上さんの自由で軽妙、かつちょっとシニカルな視点が生きた戯曲だと思っています。中学時代に所属していた演劇部で上演したということもあり、特別に愛着を感じている作品で、井上さん流の「演劇賛歌」が込められた戯曲だと思い続けてきました。
今回の出演者の皆さんは、自ら喜んで未知の領域へと飛び込み、存分にお力を貸してくださる方々ばかり。振り返れば、芝居づくりに集中し、純粋にそのことが楽しめる稽古場でした。
最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。
人を思うちから 其の参「キネマの天地」
2021年6月10日(木)~27日(日)※6月5日(土)・6日(日)はプレビュー公演
東京都 新国立劇場 小劇場
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ドロップ @dropoutsider
新国立劇場『キネマの天地』を観劇。栗山民也演出と最強中の最強キャスティングだった2011年のこまつ座版には及ばない感はあるが、女優陣の丁々発止の掛け合いから、真剣で滑稽でやがて哀しき役者魂が立ち上がってくる展開はやはり楽しい。https://t.co/2CJ8EY69Ll