「いきなり本読み!」は、出演者に演目を事前告知せず、ステージ上で台本を渡し、演出家がその場で配役・演出する企画。第6回となる今回は岩井が進行・演出を務め、出演者には、
冒頭で、“当日参戦ゲスト”は遅れて登場することが告げられ、まずは仲野、猪股、後藤の3人でスタート。初参加の仲野は「準備のしようがないので醜態をさらすのではないかと……」と苦笑い。共に3度目の参加となる猪股と後藤も、「慣れないですねえ」(猪股)、「毎回何をしたら良いかわからなくて」(後藤)とはにかんだ。
さっそく岩井から配役が告げられ、本読みを開始。舞台後方のスクリーンには台本の一部が映し出され、そこには“劇団員紹介の舞30分”の文字が。戸惑うキャストに岩井は「特殊な台本なんですけど、これ、僕が浅草の東洋館で観た大衆演劇がもとになっていて」と説明。さらに「皆さんのお名前を呼ぶので、見得だけ切ってください!」と無茶振りすると、3人はユーロビートに乗ってそれぞれに、手振りや表情で即興の見得を披露し、会場を笑いで包んだ。
物語は、息子を役人に殺された隠れキリシタンの十字郎と、幕府から殺人鬼討伐を命じられた天宮、山中を軸に展開する。時代劇風のセリフにキャストの熱がこもると、いきなりドラマチックなシーンに。「こういう感じでいいんですか?」と仲野が岩井に確認したところで、舞台袖のカーテンが揺れて、“当日参戦ゲスト”の松本が登場した。歓声が上がる中、戸惑いながら席に着いた松本に、岩井が「大衆演劇に挑戦してまして」と説明すると、松本は一瞬うなだれるフリをしてすぐに顔を上げ、「なるほど」とキリッとした表情で本読みに参戦した。
松本の参加により、さらにドラマチックさが増していく一同。どんな役が振られてもパッと役の核を捕まえて体現する仲野、どの役にも新たなアプローチを欠かさない猪股、岩井演出のツボを心得て、全力で振り切れる後藤、初見とは思えない大胆さで、切なさと激しさ、愛らしさをセリフに盛り込んでいく松本。岩井の演出にもいつも以上に熱が入り、何度か「これ、観たい! 舞台でやりたいっすね!」と笑顔を見せた。
なお、明日6月11日19:00からは配信もスタート。視聴料は税込1100円で、チケットは9月23日23:59まで販売される。
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のんちゃん @kamikilittledj
今回もまた抜群に面白かったです♡✨📖🗣
#いきなり本読み!
【公演レポート】ユーロビートで見得!岩井秀人「いきなり本読み!」第6回は大衆演劇風台本に挑戦 https://t.co/jV0ByqL8i5