「八月花形歌舞伎」ラインナップ発表、松本幸四郎の義賢＆市川猿之助の6役

8月に歌舞伎座で上演される「八月花形歌舞伎」のラインナップが発表された。

第1部では、河竹黙阿弥作の「加賀見山再岩藤」が、奈河彰輔、石川耕士、市川猿翁の補綴、猿翁と市川猿之助の演出により上演される。本作では、猿之助が多賀大領 / 御台梅の方 / 奴伊達平 / 望月弾正 / 安田隼人 / 岩藤の霊の6役を早替りで勤める。

第2部には、三遊亭円朝の口演をもとにした「真景累ヶ淵 豊志賀の死」と、北條秀司の作・演出による「仇ゆめ」が並ぶ。いずれの演目にも中村勘九郎、中村七之助、そして中村扇雀が登場。「真景累ヶ淵」では豊志賀役を七之助、噺家さん蝶役を勘九郎、伯父勘蔵役を扇雀、「仇ゆめ」では狸役を勘九郎、深雪太夫役を七之助、揚屋の亭主役を扇雀が演じる。

第3部は、「源平布引滝」より「義賢最期」と、若手による「伊達競曲輪鞘當」と「三社祭」がお披露目される。「義賢最期」では松本幸四郎が木曽先生義賢、市川高麗蔵が葵御前を勤める。「伊達競曲輪鞘當」には不破伴左衛門役の中村歌昇、名古屋山三役の中村隼人、茶屋女房お新役の坂東新悟が出演し、「三社祭」では、悪玉役の市川染五郎と善玉役の市川團子が舞い踊る。公演は8月3日から28日まで。チケットは7月14日に販売開始される。

なお本日6月3日には、歌舞伎座で「六月大歌舞伎」が開幕した。