“泳ぎ方”とは何か？「テンペスト」開幕、柳浩太郎「僕たちにしかできないことを感じて」

「テンペスト～はじめて海を泳ぐには～」が、昨日6月1日に東京・あうるすぽっとで開幕した。

これは、イギリスの演出家ジェニー・シーレイの呼びかけにより、日本、イギリス、バングラデシュの3カ国から障害のあるアーティストが集結し、創作するプロジェクト。総合演出をシーレイ、演出を大橋ひろえと岡康史が担当し、作中ではウィリアム・シェイクスピアの「テンペスト」をモチーフにしたオリジナル作品が展開する。

本作には、ヒーロー / キャリバン役の大橋のほか、サチカ / エアリエル役の瀬川サチカ、ジョニー / ミランダ役の関場理生、ヒデ / プロスペロー役の田代英忠、バンダナ / アロンザ女王役の平塚かず美、ヤナギ / ファーディナンド役の柳浩太郎、舞台監督役の吉冨さくらが出演。また、イギリスからシーレイ、フィリパ・コール、ファティマ・ニーモーガ、ジャック・ハンター、バングラデシュからモハンマド・サダム・ビパリー、モシェド・ミアが映像出演する。

本作について、大橋は「客席に満開のお花を咲かせられるように、頑張りたいと思いますので、ぜひ皆さんお越し頂けると嬉しいです。カンパニー、一同お待ちしております」、岡は「面白かった！ 自分たちで作っておきながらそう思ってしまうほど、予測がつきません！ 私たちは違うのです。でも、だから『繋がりたい』のです。あなたと」とコメント。

そして柳は「いま、劇場まで足をお運びいただける、皆様の想いに感謝します。障害を持つ僕たちにはそれぞれの芝居のやり方があって、物語や演出にもなっています。僕たちにしかできないことを感じて欲しいです。『泳ぎ方』とは何か？ ジョニー（関場理生）に注目して物語を楽しんで！ 僕の芝居でも伝えていけたら嬉しいです」と思いを語った。

上演時間は約1時間45分。公演は6月6日まで。