これは、昨年6月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止となったものの延期公演。取材会には、座長の
開幕に際し、三宅は「大変な状況が続いている中でストレスを感じていらっしゃる方が多いと思います。だからこそ熱海五郎一座を観て笑って発散してほしい」とメッセージを送る。今作が宝塚退団後の初の舞台出演となる紅は「退団後初めての舞台が熱海五郎一座で大変光栄に思っています。毎公演(思いを)かみ締めながら、思いっきりギャグを飛ばしていきたいと思います」と笑顔を見せた。
物語は、太平洋戦争でアメリカが敗戦したところから始まる。日系2世のジャズバンドのメンバーを演じるキャストは、劇中で楽器の演奏に挑戦。ウッドベース担当の三宅は「プロから見ればまだまだですが、この60歳オーバーの一座メンバーがよくここまで演奏できるようになったな、というレベルまではきました」と自信をのぞかせる。ドラム担当の横山は「緊張すると思いますが、1年以上前から座長とメンバーとたくさん練習してきたので、披露するのが楽しみです!」と期待を述べた。
自身の師匠である春風亭柳昇から受け継いだトロンボーンで演奏を披露する昇太は「がんばって演ります。多分師匠よりはうまいと思う(笑)」とジョークを飛ばし、ギター担当のラサールは「今年も中止になったら(自費で購入した)ギター代は経費で落ちるのかな?と心配でしたが(笑)、上演できることになって本当にうれしい」と冗談まじりにコメント。サックス担当の小倉は「30年前、番組のコーナーで吹き語りをするために買ったサックスで演奏します。今回はとうとう曲を吹くのでサックスが喜んでいると思います」とエピソードを明かした。
稽古中に考えたギャグを三宅にすべてカットされたという渡辺が「私、先日剣道6段に合格し、非常にノッております。お芝居もギャグもキレ味抜群!」と発言すると、三宅はすかさず「こんな感じなので、カットです(笑)」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘った。また深沢は「マスクを着用したまま稽古をしていたので、今日この場で初めてみんなの顔が見られました。マスク姿でも、紅さんと横山さんの瞳のきれいさに釘付けでした」と稽古を振り返り、東は「このメンバーが集まると本当に楽しい。初日を迎えられるのが楽しみでしょうがないです」と開幕の喜びを語った。
最後に三宅は「世の中、みんな大変ですけど、来て観ていただければ、そこに必ず大爆笑の幸せがあります。みんなで協力して生のエンタテインメントを体感してほしい」と締めくくった。公演は6月27日まで。
「新橋演舞場シリーズ第7弾!! 東京喜劇 熱海五郎一座『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー~日米爆笑保障条約~』」
2021年5月30日(日)~6月27日(日) ※東貴博と深沢邦之は交互出演。
東京都 新橋演舞場
出演・構成・演出:
出演:
ゲスト出演:
※山崎愛華の「崎」は立つ崎が正式表記。
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