キンダースペースがテネシー・ウィリアムズの「罠」「語られざるもの」を同時上演

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劇団キンダースペース「テネシー・ウィリアムズ一幕劇 女たちの自負『罠』『語られざるもの』」が、5月15日から23日まで埼玉・キンダースペースアトリエで行われる。

劇団キンダースペース レパートリーシアター Vol.48「テネシー・ウィリアムズ一幕劇 女たちの自負『罠』『語られざるもの』」チラシ表

劇団キンダースペース レパートリーシアター Vol.48「テネシー・ウィリアムズ一幕劇 女たちの自負『罠』『語られざるもの』」チラシ表

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1985年に結成されたキンダースペースは、埼玉県川口市を拠点に活動している劇団。今回は“女たちの自負”と題し、「ガラスの動物園」や「欲望という名の電車」で知られるテネシー・ウィリアムズの「罠」と「語られざるもの」を、2本同時上演する。

貧しい母娘を描く「罠」では演出・翻訳を江原吉博が手がけ、小林もと果、中根瑠理、宮西徹昌が出演。アメリカ南部の富裕層の女性を中心とした「語られざるもの」では演出を原田一樹、翻訳を江原が担い、内田尋子、古木杏子がキャスティングされた。

原田は「今回の上演は、『語られざるもの』(1958)『罠』(1968)という、一方は富裕層の南部女性、一方は貧困の底辺にいる母娘の物語を通して、この国の自立しようとする女性たちに、こうであったかもしれない、こうなるかもしれないという、もう一人の自分を見つめてもらう意図があります。かつて海の向こうのものであった孤独と崩壊は、今日、日本人の女性のものとなりつつあります」とコメントしている。

原田一樹コメント

テネシー・ウィリアムズの描く女性像の特徴は、ひりつくような自負とその裏の深い孤独。栄光への夢想と挫折への恐怖。露骨な無神経さと病的な傷つきやすさです。これは今、社会へ出ていく中で直面する、わが国の現代女性の負の部分とも十分重なり合うものです。

今回の上演は、「語られざるもの」(1958)「罠」(1968)という、一方は富裕層の南部女性、一方は貧困の底辺にいる母娘の物語を通して、この国の自立しようとする女性たちに、こうであったかもしれない、こうなるかもしれないという、もう一人の自分を見つめてもらう意図があります。

かつて海の向こうのものであった孤独と崩壊は、今日、日本人の女性のものとなりつつあります。

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劇団キンダースペース レパートリーシアター Vol.48「テネシー・ウィリアムズ一幕劇 女たちの自負『罠』『語られざるもの』」

2021年5月15日(土)~23日(日)
埼玉県 キンダースペースアトリエ

「罠」

演出・翻訳:江原吉博
出演:小林もと果、中根瑠理、宮西徹昌

「語られざるもの」

演出:原田一樹
翻訳:江原吉博
出演:内田尋子、古木杏子

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