翻訳家・松岡和子の個人全訳による「シェイクスピア全集」(ちくま文庫)が、5月10日に刊行される第33巻「終わりよければすべてよし」で完結する。
松岡が翻訳を手がける「シェイクスピア全集」は、1996年1月に発売された第1巻「ハムレット」から続いてきたシリーズ。松岡がシェイクスピア劇の翻訳を始めたのは50歳過ぎで、蜷川幸雄演出「ハムレット」のほか、シェイクスピア劇の翻訳依頼が続き、5本を訳したところで、ちくま文庫での全作品翻訳化が決定した。その後は、「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の上演と並行する形で翻訳が進められている。
なお、日本でのシェイクスピア劇全37編の個人全訳は、坪内逍遥、小田島雄志に続き、松岡で3人目。37作品の完訳を79歳で迎える松岡は「“覚悟がすべてだ”という『ハムレット』の台詞は、そのまま、私自身の終幕に向かっていく姿勢にしたいと思います」と語っている。
また5月10日には「シェイクスピア全集 全33巻セット」も同時発売される。
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津原泰水(やすみ) @tsuharayasumi
〈日本でのシェイクスピア劇全37編の個人全訳は、坪内逍遥、小田島雄志に続き、松岡で3人目。〉
松岡和子の個人全訳による「シェイクスピア全集」が33巻で完結、全巻セットも(コメントあり) https://t.co/TGT9unCV1H