療養中の中村吉右衛門、「七月大歌舞伎」で復帰

「七月大歌舞伎」が7月に東京・歌舞伎座で上演される。

第1部と第2部の公演期間は4日から29日まで、第3部は4日から16日まで。第1部では、あんま秀の市を市川中車、泥棒権太郎を尾上松緑が勤める「あんまと泥棒」、市川猿之助、松緑、中車、中村梅玉が出演する「蜘蛛の絲宿直噺」が披露される。第2部では、松本白鸚、中村芝翫出演の「新古演劇十種の内 身替座禅」、四世鶴屋南北作による「御存 鈴ヶ森」を上演。「御存 鈴ヶ森」の偶数日では幡随院長兵衛を中村吉右衛門、白井権八を尾上菊之助、奇数日では幡随院長兵衛を中村錦之助、白井権八を同じく菊之助が勤める。吉右衛門は、急性の心臓発作により「三月大歌舞伎」と「五月大歌舞伎」を休演し療養していたが、今回の「七月大歌舞伎」で舞台に復帰する。

第3部では「通し狂言 雷神不動北山櫻」を上演。鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王を市川海老蔵、腰元巻絹を中村雀右衛門が勤める。チケット販売は6月14日10:00にスタート。