水戸芸術館 ラ コンチャン 共同製作 近藤芳正 Solo Work「『ナイフ』再始動~reboot~」が、来年1月から2月にかけて茨城・愛知・東京・兵庫・山口にて上演される。
本公演は、昨年新型コロナウイルスの影響で中止になったものの“再始動”公演。
上演に向けて近藤は、「一人芝居は、もちろん大変です。身体が動くほうじゃないし器用ではない人間のこんな僕が、近藤芳正しかできない舞台をやります。『ナイフ』の親父も闘っている、近藤もひとり芝居と闘います。この僕の挑戦を、見届けてほしいと思います」とコメント。山田も「芳正さんにとってもわたしにとっても、異端で創造的なクリエイションを創作する心構えは変わりなく、新たな気持ちで向き合いたいと思います。きっと当初想像していた『ナイフ』よりも、現在想像している『ナイフ』の方がはるかに面白いんじゃないかな。それがわたしも楽しみです」と意気込みを語っている。
公演は来年1月21日から23日に茨城県 水戸芸術館 ACM劇場、29・30日に愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT、2月4日から6日まで東京・東京芸術劇場 シアターイースト、11日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、13日に山口・山口情報芸術センター[YCAM] スタジオAで行われる予定。詳細は続報を待とう。
近藤芳正コメント
近藤芳正 Solo act「ナイフ」リベンジ上演に向けて
今の世の中だから観てほしい。
人間って弱い存在だと思うんです。だから人によっては、弱みをみせないとか他人を攻撃してみたりする。そんな弱い人間を重松さんは優しい目線で描いてくださっている。「ナイフ」も自分に自信のないダメおやじが、息子のいじめをきっかけに露店で手に入れたちっちゃなナイフを手に入れたことで、とてもくだらないんだけど勇気が出て自分を変えようとする話なんですよね。
何かをやろう、自分を変えようと挑戦してみる。挑戦した結果、成功はしないけれど、だけど挑戦する前と後では確実に見える景色が違うと思うんです。必ずしも成功することが結果じゃない。挑戦することで一歩前に進める。
世界が一瞬にして変化し始めて、「ナイフ」ももしかしたら中止になるのかなと覚悟はしてましたけれど、実際中止を聞かされた時は、身体がガクッとなりました。人生そう経験できることではないです。だけど、マイナスに捉えているばかりでも仕方がない。津川雅彦さんが生前よく口にしていた「起こったことが正解」この言葉を繰り返し繰り返し思い出しています。
そして、これまで当たり前に観劇していたことが、とてつもなく贅沢で豊かで素晴らしいことだったということを改めて痛感しました。
一人芝居は、もちろん大変です。身体が動くほうじゃないし器用ではない人間のこんな僕が、近藤芳正しかできない舞台をやります。「ナイフ」の親父も闘っている、近藤もひとり芝居と闘います。
この僕の挑戦を、見届けてほしいと思います。
山田佳奈コメント
誰もが経験したことのない疫病に悩まされ、多くの舞台作品が中止・延期を余儀なくされました。この作品も同様で、舞台作品を作るということは、多くの芸術分野の中でも一級に近いぐらい大変な作業ではないかと存分に思い知らされた気がします。でも1年半も待たされれば人間はおのずと変化もするし、自分なりの正解も見つけられる。芳正さんにとってもわたしにとっても、異端で創造的なクリエイションを創作する心構えは変わりなく、新たな気持ちで向き合いたいと思います。きっと当初想像していた「ナイフ」よりも、現在想像している「ナイフ」の方がはるかに面白いんじゃないかな。それがわたしも楽しみです。
水戸芸術館 ラ コンチャン 共同製作 近藤芳正 Solo Work「『ナイフ』再始動~reboot~」
2022年1月21日(金)~23日(日)予定
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場
2022年1月29日(土)・30日(日)予定
愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT
2022年2月4日(金)~6日(日)予定
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト
2022年2月11日(金・祝)予定
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2022年2月13日(日)予定
山口県 山口情報芸術センター[YCAM] スタジオA
原作:
脚本・演出:
フィジカルコーチ:
出演:
関連記事
薙野信喜 @nonchan_hg
リベンジ公演に決意、近藤芳正「『ナイフ』の親父も闘っている、近藤もひとり芝居と闘います」(コメントあり) https://t.co/8nBffyZRij
2022年2月13日(日)予定 山口情報芸術センター[YCAM] スタジオA