第二次大戦後に歌舞伎を必要とした青年の物語、wonder×works「わが花」に藤原祐規ら

2

250

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 35 69
  • 146 シェア

wonder×works「わが花」が5月19日から30日まで、東京・雑遊で上演される。

wonder×works「わが花」チラシ表

wonder×works「わが花」チラシ表

大きなサイズで見る(全3件)

wonder×works「わが花」キャスト

wonder×works「わが花」キャスト[拡大]

舞台は1999年のニューヨーク。日本人のライター・紺野丈雄は、マッカーサーの補佐的立場で日本民主化のために設立された民間検閲局に所属していたフォービアン・バワーズへ取材を行っていた。50年以上も前のことを鮮明に語り、紺野のことを当時親交のあった“キイチロ”だと信じ込むバワーズと、それに応えて“キイチロ”を演じる紺野。パワーズの意識は次第に1940年代の日本へと融けていき……。

八鍬健之介が作・演出を手がけ、キャストには森岡龍藤原祐規、朝日奈寛、文学座の渋谷はるかと粟野史浩が名を連ねた。

八鍬健之介コメント

第二次大戦後、歌舞伎や能、狂言の上演規制と解禁に携わったGHQの検閲官たち中でもフォービアン・バワーズ少佐は、のちに「歌舞伎の救世主」と呼ばれるほどの活躍を見せます。

しかし本作は、「救世主」としての彼を描いたものではありません。ある理由から、ひたすらに歌舞伎という芸術の存在を必要とする“青年”を描いた作品です。

演劇を含む芸術は、決して不要不急のものではないと私自身は感じていますが、作り手側が言うのも何だかなとも思っています。

少々いきすぎのように見えるバワーズ少佐の歌舞伎愛ですが、人と芸術の繋がりという意味でこれほど強固なものもないでしょう。

思いつく限り彼は、今の私にとって最強の代弁者なのです。

この記事の画像(全3件)

wonder×works「わが花」

2021年5月19日(水)~30日(日)
東京都 雑遊

作・演出:八鍬健之介
出演:森岡龍藤原祐規、朝日奈寛、渋谷はるか、粟野史浩

全文を表示

読者の反応

  • 2

wonder×works @wonderworksplan

ステージナタリーに記事が掲載されました。

第二次大戦後に歌舞伎を必要とした青年の物語、wonder×works「わが花」に藤原祐規ら(コメントあり) https://t.co/8AGyaEOhi2

コメントを読む(2件)

関連記事

藤原祐規のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 藤原祐規 / 粟野史浩 / 森岡龍 / 文学座 / wonder×works の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします