脚本を竹田新、演出を
本作の舞台は、昭和の終わりから平成初頭にかけての日本。池松律子は同居人の君塚公平を刺殺し、証拠隠滅のためにアパートに放火した罪で逮捕される。劇中では、裁判に向けた律子への取り調べと、彼女を知る男たちのさまざまな証言により、登場人物の過去が徐々に明らかになっていく。取り調べシーンでは、泉演じる検事・津田口と渡邊演じる検察事務次官・南川の軽妙なやり取りが展開。シリアスな物語の中にも笑いがちりばめられた。
律子の過去を知る男たちを演じるのは、浜谷、佐藤、かなやす、44。彼らは証言の中で、律子のことを「嘘つきな女」「娼婦のような女」「贅沢な女」「残酷な女」とそれぞれに言い表す。その証言内容と呼応するように、過去のシーンで小泉は、ときに激しく、ときに悲しげに、そしてときに優しさをたたえながら律子をさまざまに演じ、“いくつもの顔”を持つ多面的な律子の像を繊細に浮かび上がらせた。
塚原は、そんな律子への一途でいびつな思いを内に秘めた公平を熱演。さらに客演の関口と皆川は、律子と公平の過去に深く関わる人物をそれぞれ務め、劇中では三味線の演奏も披露した。上演時間は約2時間。
なお本日4月25日から5月5日までの有観客公演は、緊急事態宣言発令を受け中止となったが、25日14:00開演回は、auスマートパスプレミアムにてマルチアングル生配信が実施される。休演日を経た27日以降の生配信については後日、劇団の公式サイトにてアナウンスされる予定だ。
また本作のドラマ化作品「WOWOW オリジナルドラマ 向こうの果て」は、5月14日よりWOWOWプライムにて放送開始。併せてチェックしよう。
ステージナタリーでは、舞台「向こうの果て」の特集を展開中。塚原、小泉、演出の山野が作品にかける思いを語っているほか、キャストからのメッセージを掲載している。ゴツプロ! 第6回公演「向こうの果て」
2021年4月23日(金)~5月5日(水・祝)
東京都 本多劇場
脚本:竹田新
演出:
演奏:
出演:
WOWOWプライム「WOWOW オリジナルドラマ 向こうの果て」
2021年5月14日(金)スタート 毎週金曜 23:00~
※第1話無料放送
※WOWOWオンデマンドでも配信
※全8話、各話放送終了後にTELASAで配信
原案:ゴツプロ! 第6回公演「向こうの果て」
監督:内田英治
脚本:竹田新
出演:松本まりか、松下洸平、柿澤勇人、加治将樹、渋川清彦、豊本明長、宇野祥平、山野海、辰巳琢郎、塚原大助、浜谷康幸、泉知束、伊礼姫奈、南出凌嘉、田村継
※4月25日から5月5日までの有観客公演は、緊急事態宣言の発令を受けて中止になりました。なお25日14:00開演回は、auスマートパスプレミアムでマルチアングル生配信を実施。27日以降の生配信については後日、公式サイトにてアナウンスされます。
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飛鳥 @faylex
今日の分の配信はちょうど始まったばかりくらい。
27日以降はまた改めて発表だそうです。
【公演レポート】小泉今日子が“いくつもの顔”を持つ女を演じる、ゴツプロ!「向こうの果て」開幕 https://t.co/yrDLBoZ9fp