これは、東京藝術大学出身者たちからなるパフォーマンス集団・理性的な変人たちの第2回公演。今回は、ピアニストで作家の鎌田エリカが書き下ろした「オロイカソング」を、理性的な変人たちのメンバーで、文学座の
上演に向け、生田は「本来2020年6月に上演するはずだったこの作品について、劇作家と俳優と何度かオンラインで話し合いました。その度に大きな改訂がなされましたが、それはこの公演のために集った私たちの実体験が、様々な形でこの作品に反映されたからです。生理のこと、恋愛と暴力とセックス、妊娠、貧困……私たちの前の世代の物語も織り込んで、私たちが今どこに立っているのかを真摯に描きたい」とコメントした。
なお、5月15日16:00には、鎌田と理性的な変人たちメンバー・荒巻まりのによるリーディングイベントが開催される。また、一般チケットとの差額が公演への支援となる“応援チケット”購入者は公演終了後、オンラインでの裏話会に参加できる。併せてチェックしよう。
生田みゆきコメント
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい始めてから約1年、私達は大きな変化の中で生活してきました。ウイルスに対する恐怖、生活への不安、制限が多い日常へのストレス……様々な問題が噴出していますが、中でも気にかかったのは「コロナ禍で日本人女性の自殺が急増」というニュースでした。多様な性が受け入れられつつある世の中で、男女の二項対立で語るのは乱暴に聞こえるかもしれません。ですが、男女での比較をした際に明らかに女性の自殺率が上昇したという統計は、男性よりも女性がコロナ禍の影響をより多く受けていることを示しています。女性が生きていくことの、何が、どう難しいのだろうか。それを改めて考えてみたくなりました。
本来2020年6月に上演するはずだったこの作品について、劇作家と俳優と何度かオンラインで話し合いました。その度に大きな改訂がなされましたが、それはこの公演のために集った私たちの実体験が、様々な形でこの作品に反映されたからです。生理のこと、恋愛と暴力とセックス、妊娠、貧困……私たちの前の世代の物語も織り込んで、私たちが今どこに立っているのかを真摯に描きたいと思います。
※2021年5月12日追記:本公演は新型コロナウイルスの影響で延期になりました。
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理性的な変人たちが“3世代の女たち”描く、生田みゆき演出「オロイカソング」(コメントあり)
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