松原俊太郎が戯曲を“リ・リライト”、スペースノットブランク「ささやかなさ」再上演

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スペースノットブランク「ささやかなさ」が6月11日から18日まで東京・SCOOL、7月3・4日に石川・金沢21世紀美術館 シアター21で上演される。

スペースノットブランク「ささやかなさ」ビジュアル(デザイン:松田泰典)

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左から小野彩加、中澤陽。

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上段左から荒木知佳、古賀友樹。下段左から西井裕美、矢野昌幸。

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これは、スペースノットブランクが2019年に香川・MOTIFで二人芝居として上演した松原俊太郎の戯曲「ささやかなさ」を、四人芝居として立ち上げる作品。当初は昨年5月に上演される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で公演延期となっていた。

松原は2019年10月から昨年5月にかけて本作のリライトを行なったが、今回の再上演にあたり、さらに“リ・リライト”を実施した。演出を小野彩加中澤陽、音楽をRyan Lottが担当。荒木知佳、古賀友樹西井裕美矢野昌幸が出演する。チケットは4月24日10:00に販売開始。

上演に際しての松原のコメントは以下の通り。

松原俊太郎コメント

松原俊太郎

松原俊太郎[拡大]

スペースノットブランク(スペノ)と俳優たちは繊細な手つきで戯曲の一語一語を丁寧に掬って舞台を作るため、上演を観るのはとても緊張します。上演はナマモノだから、そのときどきの動きや発声、まわりの環境によってニュアンスが変化する、というのはよく言われることですが、スペノの場合はその振れ幅がなかなかすごいので、上演後の印象として、とても明るいからとても暗いまで揺れ動きます。恐ろしい事態です。それを目の当たりにしたのが2020年12月の「光の中のアリス」の上演でした。「ささやかなさ」は2020年5月に再演される予定で、出演者も増えることもあり、リライトしていました。が、再演は中止となり、今回は一年越しの待望の再演です。ただ、「光の中のアリス」を観る前と後とでは状況がまったく違います。リ・リライトすることにしました。もちろん、戯曲はその都度、もうこれでおしまい!と叫んで書き終えています。できればもうしばらく目にしたくもありません。でも、スペノが再演する、場所が変わる、観るひとが変わる、出演する俳優が変わる、時間が経過している、こうした「ささやかな」変化にくすぐられて、また戯曲を開いてしまいます。帰る時間も忘れてもっともっとお話したいと粘っている恋するヒトみたく、どうしても、もっと見たい、もっと聞きたい、と思ってしまうのです。「ささやかなさ」はこうした「ささやかな」「振れ」に端を発し、悶えながら運動しているようです。ぜひ、きてください。

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スペースノットブランク「ささやかなさ」

2021年6月11日(金)~18日(金)
東京都 SCOOL

2021年7月3日(土)・4日(日)
石川県 金沢21世紀美術館 シアター21

作:松原俊太郎
演出:小野彩加中澤陽
音楽:Ryan Lott
出演:荒木知佳、古賀友樹西井裕美矢野昌幸

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