ミュージカル「ALTAR BOYZ(アルターボーイズ)」が、昨日4月9日に東京・新宿FACEで開幕。初日に先駆け同日、チームLEGENDのゲネプロが行われた。
「ALTAR BOYZ」は2004年にアメリカで初演され、2009年に日本初演された作品。今回は約2年ぶり7度目の日本版となり、北丸雄二の台本・翻訳、
神と司祭に仕える美しき男子・アルターボーイズは、ボーイズグループとして世界中のライブハウスを回り、“福音”の歌とダンスで愛を説いて、観客の迷える魂を“浄化”してきた。日本でのツアー最終公演でも、彼らは全員の魂を救済するはずだったが……。
本作ではこれまで、舞台上に連れ出した観客に向けてラブソングを歌ったり、ステージからお菓子を投げたり、曲中にコールアンドレスポンスがあったりと、客席との距離の近さを特徴としていた。しかし今回は、コロナ禍の状況に合わせて一部の演出やセリフが変更された。
世界ツアーで来日しているという設定のアルターボーイズは「入国後、2週間の待機期間を経験した」という旨のセリフを言ったり、声出しの代わりに観客に手拍子を求めたりする。また通常スタンドマイクが使用されていたシーンでは、ワイヤレスマイクのみを使用して歌唱が行われた。さらに恒例の“懺悔大会”のシーンでは、これまでは開演前に劇場ロビーで観客が書き込んだカードをキャストが読み上げていたが、今回はオンライン上に設けられた“懺悔フォーム”で懺悔を募っている。
キャストたちは舞台上に置かれた消毒液入りのボトルで何度も手指を消毒しながら、ポップな音楽に乗せた五重唱と激しいダンスを披露する。マシュー役の東山は甘い歌声としなやかなダンスで観客を魅了したほか、舞台センターでストーリーを進行したり、メンバーを抱き寄せて励ましたりする姿から、グループリーダーとしての温かさや包容力をのぞかせる。フアン役の植木は得意のブレイクダンスやアクロバットで会場を盛り上げ、軽妙な関西弁のセリフで観客を笑わせた。
マーク役の中河内は愛らしい仕草とキレのあるダンスで魅せ、虹色の十字架をバックに歌うソロ曲「Epiphany」で力強い歌声を聴かせた。グループで唯一のユダヤ人・アブラハムに扮する良知は、「Everybody Fits」のシーンで黒いヒツジのパペットを巧みに操って観客を和ませる。さらに初出演でルーク役を務める浅川は、予測がつかない行動をとるルークを表情豊かに演じて舞台上をかき回した。
終演後、カンパニーを代表して東山が「キャスト、バンド、スタッフが一丸となってコロナ対策を徹底し、LEGEND、GOLD、そしてSPARKの3チームで、1人でも多くのお客様の魂をお救いできるような作品を作っていきたいと思います」とあいさつし、ゲネプロは終了した。
公演は4月30日まで。
なお5月3日から5日まで、東京の恵比寿ザ・ガーデンホールでLEGEND・GOLD・SPARKの3チームが出演する「合同スペシャル公演」が行われる。チケットの一般販売は4月24日10:00にスタート。
「ALTAR BOYZ(アルターボーイズ)」
2021年4月9日(金)~30日(金)
東京都 新宿FACE
作:ケビン・デル・アギラ
台本・翻訳:北丸雄二
演出:
作詞・作曲:ゲイリー・アドラー&マイケル・パトリック・ウォーカー
出演
Team LEGEND: ※4月12日、19・20日のチームLEGEND公演には、植木豪に代わり松浦司が出演。
Team GOLD:
Team SPARK:
「ALTAR BOYZ(アルターボーイズ)」合同スペシャル公演
2021年5月3日(月・祝)~5日(水・祝)
東京都 恵比寿ザ・ガーデンホール
※2021年4月24日追記:4月25日以降の公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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水嶋𓆛𓆜𓆝𓆞𓆟 @negrooveja
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