「フラガール -dance for smile-」が、昨日4月3日に東京・Bunkamuraシアターコクーンで開幕した。
本作は昭和40年の福島県いわき市の炭鉱町を舞台に、滅んでいく産業に従事する人々や常磐ハワイアンセンター設立までの少女たちのエピソードを描いた、2006年公開の映画「
初日を前に報道陣向けの舞台挨拶に登壇した樋口は「皆さんの心に作品を届けられるのが楽しみで仕方ない」と期待を寄せ、「初めての腰の動きや振付が多くて大変でした。でも最後のレッスンの日に、先生方から『誰1人欠けてはいけない』と教えてもらったことがすごく心に響いて。みんなとちゃんとアイコンタクトして、1つの作品、1つの踊りを作り上げるいう意識で取り組んでいます」と語る。
フラダンスを指導する先生役の矢島は「私はフラガールズの人生を変える踊りを見せなくちゃいけないので、プレッシャーでした。稽古で腰が痛くなり、『あー!』って言いながらお風呂に浸かっていました(笑)」と述懐し、「私が育てた子たちがハワイアンセンターでフラの初舞台を踏むショーのシーンにグッときます。私も観ながら泣きそうになりますが、私たちがどんな思いで初日を迎えたのか、お客様にも感じてもらいたいです」とメッセージを送った。
山内は「レッスンを通して、フラダンスでは手の動き1つひとつに意味が込められていると知りました。言葉ではなく手で表現するというのが素敵だと思います。今回は踊りながら、お客様にも気持ちが伝わるぐらい大きな表現ができたら」と意気込みを述べる。毎年家族と一緒にハワイアンセンターを訪れていると言う安田は「自分が踊るなんて絶対に無理だ!と思っていましたが、皆さんのおかげで何とかここまで来られました。いつもライブは『きれいに、きらびやかに魅せよう』という気持ちでやっていますが、今回は(自身が演じる)和美ちゃんの集大成として、練習の成果を出せたら」と抱負を口にした。
また有森はコロナ禍の1年を「演劇やエンターテインメントについていろいろ考えさせられた」と振り返り、「お客様を迎えて舞台に立てることは本当にありがたく、尊いこと。劇場空間を共有することで感情の交流が生まれると思いますし、生身での交流が制限されている状況だからこそ感性が研ぎ澄まされていくのではないかとも思います」と思いを明かす。
最後に樋口は「劇場に来てくださったら絶対に『今をどう生きよう』『明日をどう生きよう』と考えるきっかけになると思います。一生懸命がんばりますので、どうぞ気を付けてお越しください」とメッセージを送った。上演時間は休憩なしの約2時間を予定。公演は4月12日まで行われる。
「フラガール -dance for smile-」
2021年4月3日(土)~12日(月)
東京都 Bunkamuraシアターコクーン
作:
総合演出:
構成演出:
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