これは1990年に旗揚げされた猫のホテルの、30周年記念公演。主宰の
上演に際し、千葉は「100年前の英国では、ピンクは男の子の色でした。成人男性が赤い軍服を着ていたため、ピンクは男の子の色とされ、女の子の色は青とされたそうです。歳月が物事を変えて行き、最早女児にはピンクという時代も過ぎ、ピンクで想像するものは多種さまざまとなりました。愛らしくてもいい。お色気もいい。うらぶれたムードだっていい。好きにイメージしていただければと思います。そんな要素を全部含めた、変わりゆくものの物語を創りたいと思っています」とコメント。また千葉は劇団のこれまでを振り返りながら「大人数の稽古場や楽屋、しぶき弾ける舞台、朝までの打ちあげ会場で交流を深めました。そんなことが今や全くできなくなってしまった世の中で、それでも劇団で演劇を続けることに誇りを持って、新作で皆様とお目にかかれることを強く願い、日々励みます」と意気込みを語った。
千葉雅子コメント
2020年の秋に、猫のホテルは30周年を迎えることができました。
そんな30周年目の節目の今年10月、劇団メンバーと、客演に純情あふれる佇まいが魅力の尾上寛之さんを迎えて、新鮮な組み合わせで挑みます。その新作のタイトルは「ピンク」。100年前の英国では、ピンクは男の子の色でした。成人男性が赤い軍服を着ていたため、ピンクは男の子の色とされ、女の子の色は青とされたそうです。歳月が物事を変えて行き、最早女児にはピンクという時代も過ぎ、ピンクで想像するものは多種さまざまとなりました。愛らしくてもいい。お色気もいい。うらぶれたムードだっていい。好きにイメージしていただければと思います。そんな要素を全部含めた、変わりゆくものの物語を創りたいと思っています。
この30年で色々と変わりました。
演劇活動を始めた頃は、携帯電話もパソコンもなく、劇場を予約するにも一苦労でした。仕事を抜け出して公衆電話の前の人の列に並んで待ち、何枚も10円玉を入れながら、電話で問い合わせたものです。それでもあれからいろいろと便利になり、人の力も結集して、絶え間無く公演を重ねることができました。
ほぼ同世代の劇団、ハイレグジーザス、双数姉妹、カムカムミニキーナ、拙者ムニエル、動物電気、猫ニャー、阿佐ヶ谷スパイダース、毛皮族、宝船、はえぎわ、そして先輩劇団のラッパ屋の方々と共に作品を創ることもありました。大人数の稽古場や楽屋、しぶき弾ける舞台、朝までの打ちあげ会場で交流を深めました。
そんなことが今や全くできなくなってしまった世の中で、それでも劇団で演劇を続けることに誇りを持って、新作で皆様とお目にかかれることを強く願い、日々励みます。
劇場でお会いしましよう。心よりお待ちしております。
猫のホテル 30周年記念本公演「ピンク」
2021年10月6日(水)~13日(水)
東京都 ザ・スズナリ
作・演出:
出演:千葉雅子、
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劇団 猫のホテル @nekohote
猫のホテルの30周年公演は“変わりゆくものの物語”「ピンク」客演に尾上寛之(コメントあり) https://t.co/XY2QIlJMhV
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