「ムサシ」が8月25日から29日まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホール、9月2日から26日まで東京・Bunkamura シアターコクーンで上演される。
2009年に初演された「ムサシ」は、宮本武蔵と佐々木小次郎の再会を描いた
宮本武蔵役を演じるのは、初演から同役を務めてきた
上演決定に際して藤原は「蜷川さんの七回忌の記念として、鋼太郎さんの演出で、もう一度『ムサシ』の世界を生きることができるのは嬉しくもあり、同時に身の引き締まる思いです」と心境を明かし、吉田は「蜷川幸雄という偉大な船頭を失くして、僕達はそれぞれの船でそれぞれの航海をしていましたが、又こうして、蜷川さんが舵を取っていた船に集まる事になりました。船頭の蜷川さんは居ませんが、この船は不沈船です。それどころか更に速度を上げて勇敢に新しい水平線を目指すでしょう」「新しい水平線で何が見つかるのか。ご期待ください」とコメントした。
なお本作は、埼玉、東京のほか地方でも上演される予定だ。
吉田鋼太郎コメント
間もなく蜷川さんの七回忌です。
ああ、もう七年経ってしまうのかと。
蜷川幸雄という偉大な船頭を失くして、僕達はそれぞれの船でそれぞれの航海をしていましたが、又こうして、蜷川さんが舵を取っていた船に集まる事になりました。
船頭の蜷川さんは居ませんが、この船は不沈船です。それどころか更に速度を上げて勇敢に新しい水平線を目指すでしょう。
蜷川さんの魂は青白い炎となってムサシと小次郎を導いてくれるでしょう。
新しい水平線で何が見つかるのか。
ご期待ください。
藤原竜也コメント
蜷川さんの七回忌の記念として、鋼太郎さんの演出で、もう一度「ムサシ」の世界を生きることができるのは嬉しくもあり、同時に身の引き締まる思いです。世界の人々が困難に向き合う今だからこそ、命の尊さや負の連鎖を断ち切ることを描いたこの作品にしっかりと向き合い、井上ひさし先生が当て書きしてくださり、蜷川さんに導いていただいた宮本武蔵という役を丁寧に演じたいと思います。
溝端淳平コメント
「何故、今このお芝居を世に出すのか? その意味を深く考えろ。」生前蜷川さんがよく仰っていた言葉です。「ムサシ」は負の連鎖を断ち切ることや、命の重みという普遍的テーマを笑いも交えながらそっと寄り添うように届けてくれる戯曲だと思います。「混沌とした今だからこそやれ」と蜷川さんに言われている気がします。僕にとって小次郎は三回目ですが、また一から鋼太郎さんに叩き直していただく所存です。蜷川さんが残してくれたものを大切にしながら、全身全霊で演じたいと思います。
鈴木杏コメント
初演からもう十年以上。また筆屋乙女(もう乙女という歳ではなくなってしまったけれど……)と再会できること、そして井上ひさし先生の世界に生きられる喜びを噛み締めています。夢の一つであった、鋼太郎さんの演出を受けられることも楽しみです。たくさんの方に蜷川さんと井上先生の想いが届けられるように、がんばります。劇場でお待ちしております。
塚本幸男コメント
皆様、こんにちは! 今回、「ムサシ」の中の沢庵の役をやらせていただく事になりました、塚本幸男です。この作品は私も初演から参加させていただいておりますが、とにかく、井上ひさし作、蜷川幸雄氏演出、の最高傑作です。その作品で、あの沢庵の役ができる! 身が引き締まる思いでいっぱいです! また、今回は新たに演出に吉田鋼太郎氏を迎えるという事で、非常に緊張しております。どうか皆様の期待に応えられる様に全力で頑張りますので、どうぞ、よろしくお願いいたします!
白石加代子コメント
記者発表の日の蜷川さんと井上先生のそわそわとしたお姿が懐かしく思い出されます。毎日、何枚かずつ届けられた台詞、皆でバスツアーのように禅寺体験を楽しんだこと、その上、井上先生のお宅にお邪魔しましたっけ……。
なんといっても、テーマが全人類の課題ですから、どの国へ持っていっても高い評価をいただきました。今、「ムサシ」は再演を重ねてどんどん完成度が高くなっていると思います。一度、外側からも観てみたいな、といつも思います。
「ムサシ」
2021年8月25日(水)~29日(日)
埼玉県 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
2021年9月2日(木)~26日(日)
東京都 Bunkamura シアターコクーン
ほか地方公演あり。
作:
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演出:
音楽:
出演:
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ムサシ!😍
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