「熊川哲也『カルミナ・ブラーナ』2021 特別収録版」の完成披露4K試写会が、昨日3月18日に、東京のNTTインターコミュニケーション・センターにて開催された。
本作は、2019年にBunkamura30周年記念作品として初演された「カルミナ・ブラーナ」を2年ぶりに完全無観客で上演し、その模様を4K特別映像作品として立ち上げたもの。なお本作には
昨日の試写会後に行われた会見で熊川は「コロナ禍の中、これだけの規模の作品を今できることが奇跡といえるでしょう。今誰が一番喜んでいるかといえば“作品”だと思っています」と笑顔を見せた。続けて「生の舞台というものは、何物にも変えがたい心の栄養です。しかしながら今回、『ライブには“勝てないけど、負けない”映像』ができた、映像で描くバレエ芸術としては、“完璧という領域”に到達できたと自負しています」と自信をのぞかせた。
自身の出演については「2019年のオリジナル版には、不満どころか、作品として完全に仕上がっていたので非常に悩みました」と心境を明かしつつ、「今の社会を思うと、オリジナルでは復活の女神として登場するフォルトゥーナの姿が人類にシンクロするイメージが自然と浮かびました。そこで、人類の復活という意味合いを持たせるのなら、自分が演じるのもあり得ると考えました。結果的に、自分の年齢で携われる役柄に向き合う良いきっかけになったと思っています」と手応えを述べる。
さらに「配信はみなさんが、それぞれの環境で視聴されます。もちろん、迫力ある作品ですから叶うことなら大画面で楽しんでいただくのがベストでしょうが、曲の圧倒的な力、作品の力が強いので、どんな視聴環境でも集中力を持ってご覧いただけるような作品になっていると自信を持っています」と配信への期待を語り、会見を締めくくった。
「熊川哲也『カルミナ・ブラーナ』2021 特別収録版」はBunkamura公式動画配信サービスで3月29日19:00から4月27日23:59まで、Streaming+で3月29日19:00から4月4日23:59まで限定配信される。海外向けのEnglish ver.の配信は、Streaming+にて4月21日19:00から27日23:59まで。上演時間はメイキングと本編を合わせて1時間5分。
「熊川哲也『カルミナ・ブラーナ』2021 特別収録版」配信
Bunkamura公式動画配信サービス
2021年3月29日(月)19:00~4月27日(火)23:59
Streaming+
2021年3月29日(月)19:00~4月4日(日)23:59
※English ver.は、Streaming+にて2021年4月21日(水)~27日(水)23:59まで配信。
演出・振付・台本:
音楽:カール・オルフ
指揮:井田勝大
キャスト
アドルフ:関野海斗 ※高橋裕哉の「高」ははしご高が正式表記。
太陽:
ヴィーナス:
ダビデ:
サタン:
白鳥:
神父:石橋奨也
ほか
特別参加:熊川哲也
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