これはロシアの作家、A.ヴァムピーロフの「鴨猟」を原作に、ピッコロ劇団の島守辰明が台本・演出を手がける作品。当初は昨年4月に上演される予定だったが、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の影響で公演中止となっていた。
ズィーロフは、仕事も家庭も順調に行っているが、すべての意味を見失い、ただ鴨猟へ行きたいと願っていた。ある日、彼の名前が書かれた葬式の花輪を持った少年が、彼のもとを訪れ……。
上演に向けて島守は「先人たちの恩恵を受け順調な生活をしながら、ハタと先人には到底及ばない色あせた生き方をしていることに気付いてしまったズィーロフ。先例のないことへの焦り、自暴自棄になりながら答えもなく足掻いているズィーロフは、コロナを経つつある現代に生きる私たちに何を感じさせてくれるだろうか」と語っている。
兵庫県立ピッコロ劇団オフシアターVol.37「もういちど、鴨を撃ちに」
2021年4月9日(金)~11日(日)
兵庫県 ピッコロシアター 中ホール
作:A.ヴァムピーロフ「鴨猟」(宮澤俊一・五月女道子訳)
台本・演出:島守辰明
出演:堀江勇気、浜崎大介、
ステージナタリー @stage_natalie
すべてを見失った男は…ピッコロ劇団「もういちど、鴨を撃ちに」(コメントあり)
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