本公演は結城座の385周年記念公演の第1弾で、結城数馬改め
上演に向けて鄭は「なんにしろ、祝祭劇である。真実も虚構も、生者も死者も、聖も俗も、なにもかもが混沌となって、混沌であるが故の祝祭劇なのだ......はたして、いかなる祝祭劇となるのか......乞う、ご期待ください」とコメントした。
なお本作には
鄭義信コメント
双子の兄妹を、一人の人形遣いが操る。これまで、ヴァイオラとセバスチャンの双子の兄妹は、別々の人物(それも女性と男性)で演じられることが常であった。まったく似ていない人物を、双子と呼べるかどうか......けれど、人形なら、そっくりに。しかも人形遣いは一人であるがゆえに、ますます双子の精度が上がるというものだ。エリザベス朝演劇の時代には女優がおらず、もっぱら男性が女性を演じた、というのは周知の事実である。「十二夜」は女性が男性のふりをするという話であるが、その女性を演じているのは男性である。つまり、この物語の中には、二重、三重の虚構の仕掛けが施されている。もし、男性人形遣いが女性の人形を、女性人形遣いが男性の人形を操るとしたら......そこにはまた虚構がひとつ重ねられることとなるのではないだろうか。ちょっと複雑すぎるかもしれないが、なんにしろ、祝祭劇である。真実も虚構も、生者も死者も、聖も俗も、なにもかもが混沌となって、混沌であるが故の祝祭劇なのだ......はたして、いかなる祝祭劇となるのか......乞う、ご期待ください。
結城座旗揚げ385周年記念公演第1弾 結城数馬改め十三代目結城孫三郎襲名披露公演 「十一夜 あるいは星の輝く夜に」
2021年6月2日(水)~6日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
翻案・演出:
原作:
出演:結城数馬改め
東京芸術劇場 @geigeki_info
十三代目結城孫三郎の襲名披露公演は鄭義信翻案・演出「十一夜」(コメントあり) 東京芸術劇場シアターウエストにて6月6日まで上演!@youkizaJAPAN
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