新国立劇場 2021 / 2022シーズン 演劇ラインアップ発表会が本日3月8日に東京・新国立劇場で行われ、演劇芸術監督の
9月には、小川にとって芸術監督就任後初となる海外招聘公演「ガラスの動物園」を上演。フランス・パリの国立オデオン劇場の協力のもと、昨年3月にオデオン劇場の制作によりワールドプレミアを迎えた
来年4月には、「人に渡す言葉の在り方を、他者との関係性を、今一度、立ち止まって考えたい」をテーマに掲げる「正論≒極論≒批判≠議論」シリーズがスタート。シリーズ第1弾では、アメリカの劇作家アニー・ベイカーの戯曲「アンチポデス(仮題)」を小川自ら演出する。第2弾では、アメリカの劇作家・脚本家・監督であるケネス・ロナーガンが手がけた「ロビー・ヒーロー」を、KAKUTAの
また「こつこつプロジェクト」第2期が始動し、
芸術監督4年目に突入した小川は「時間をかけて積み上げていくこと、一過性でなく、何年もかけてゆっくり浸透させていくことを、引き続き大事にしていきたい。どうしたら皆さんにとって演劇が身近なものになるか、自分たちより若い人たちに何を残せるかを考えながらラインナップを決めました」と思いを述べる。また来年4月から6月にかけて上演される「正論≒極論≒批判≠議論」シリーズについて、「SNSを含めて個人が発言しやすくなっている状況の中で、自分が発した言葉は意見なのか、感想なのか、批判なのか、文句なのか、誹謗中傷なのか、何かを変えたくて述べようとした言葉なのか……どういう性質を持った発言なのかを今一度考えたいと思って、『正論≒極論≒批判≠議論』というタイトルを付けました」と説明。同世代の演出家である桑原、五戸と共に、「正論≒極論≒批判≠議論」というテーマを作品に昇華して観客に届けたいと意気込みを語った。
なお2021 / 2022シーズンに新作はラインナップされていないが、来シーズン以降、新作の制作が予定されている。
新国立劇場 2021 / 2022シーズン 演劇ラインアップ
海外招聘公演「ガラスの動物園」
2021年9月
東京都 新国立劇場 中劇場
作:
演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
出演:イザベル・ユペール、ジャスティーン・バチェレ、シリル・グエイ、アントワン・レナーツ
フルオーディション4「イロアセル」
2021年11月
東京都 新国立劇場 小劇場
作・演出:
出演:
「あーぶくたった、にいたった」
2021年12月
東京都 新国立劇場 小劇場
作:
演出:
出演:山森大輔、
正論≒極論≒批判≠議論 Vol.1「アンチポデス(仮題)」
2022年4月
東京都 新国立劇場 小劇場
作:アニー・ベイカー
翻訳:小田島創志
演出:
正論≒極論≒批判≠議論 Vol.2「ロビー・ヒーロー」
2022年5月
東京都 新国立劇場 小劇場
作:ケネス・ロナーガン
翻訳:浦辺千鶴
演出:
正論≒極論≒批判≠議論 Vol.3「来訪(仮題)」
2022年6月
東京都 新国立劇場 小劇場
作:フリードリヒ・デュレンマット
翻訳:
演出:
「こつこつプロジェクト ─ディベロップメント─」第2期
ロイヤルコート劇場×新国立劇場 劇作家ワークショップ
ギャラリープロジェクト
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飯田光穂 | NOISIE(ノイジー) @mihoiida_tw
>何か嫌な感じ
わかる気がする。
私は、マイノリティが生きるために切実に求めている公正や正義を、雑な両論併記で簡単に打ち消される感覚。
「正論≒極論≒批判≠議論」からは、レッドブルの「くたばれ、正論。」も連想した。
「正しさ」とか「正論」で遊べる人はいいよね、という感じ。 https://t.co/HJFJx9vmMG