ミュージカル「マリー・アントワネット」が本日1月28日に開幕。初日に先駆け、公開ゲネプロが行われた。
「マリー・アントワネット」は、遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」をもとに2006年に初演されたミュージカル。2018年には新曲が追加された新演出版がお目見えし、今回はその新演出版が再演される。
物語は、同じイニシャル“M・A”を持ち、数奇な運命に導かれて出会ったフランス王妃マリー・アントワネットと庶民の娘マルグリット・アルノーを中心に展開。劇中では、フランス革命を生きた王族、革命家、市民らの“己の人生”を選び取らんともがく姿が、力強いメッセージと共に華やかな楽曲に乗せてつづられる。
本作では、2018年上演版からの続投組である、マリー・アントワネット役の
笹本は、ぜいたくを享受して生きてきた王妃をナチュラルな愛嬌と品の良さで好演。昆は、暗い過去を持ちながらも貧民街からのし上がるマルグリットを鬼気迫る演技で熱演した。また、王妃を柔らかく包み込む好青年なフェルセン伯爵に扮した甲斐、どっしりとした存在感で役に深みを持たせたオルレアン公役の小野田は好対照。脇を固めるキャストも芸達者ぞろいで、ルイ16世役の
なお、昨日27日に行われたゲネプロには花總、ソニン、田代、上原らが出演した。
花總は初日に向け、「特別な想いをキャスト一同が抱いてでの舞台。この舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと全てに感謝して演じたいと思っております」とコメント。また、笹本は「今日無事にこの日を迎えられる事を心から嬉しく思っております。『今日という日は今日しかない』という心持ちで務め、最高の舞台を全身全霊でお届けします」と思いを述べた。上演時間は途中休憩を含む約3時間。東京公演は2月21日まで東京・東急シアターオーブで行われ、その後3月2日から11日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演される。主な出演者のコメントは以下の通り。
花總まり コメント
今回はコロナ禍での上演ということで特別な想いをキャスト一同が抱いてでの舞台になります。この舞台をご覧頂きたい、成功させたいという気持で各自様々な感染予防対策を精一杯行ってまいりました、観客の皆様におかれましてはどうぞこの特別な「マリー・アントワネット」をお楽しみ頂ければ幸いです。残念ながら観劇が叶わなかった方々にもこの舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと全てに感謝して演じたいと思っております。
笹本玲奈 コメント
徹底された厳しい感染対策の中で進めてきたお稽古を経て、今日無事にこの日を迎えられる事を心から嬉しく思っております。
今後どの様な状況になるかは誰にも分かりませんが、1回1回の公演を「今日という日は今日しかない」という心持ちで務め、劇場にお越しくださったお客様に最高の舞台を全身全霊でお届けします。
ソニン コメント
この作品の再演が意味のあるものだと感じれる瞬間が多くありました。私にとって大切な役であり再び出演できる事に心より感謝し、興奮しています。厳しい状況の中で開幕までたどり着いた事は、カンパニーで起こした革命的な偉業だと思っています。
お客様が、普段見ている世界で悩んでいる事を、舞台を通じ浄化し昇華できるそんな力を信じて、私は瞬間瞬間を誠実に皆様にお届けします。エンタメが届ける力を、明日を生きる糧を、お持ち帰りいただけるような力を持ってるこの作品、是非に受け取りにいらしてください。
昆夏美 コメント
このような厳しい状況の中ではありますが、再びこの作品をお客様にお届けできますこと大変嬉しく思っております。カンパニー一同、気持ちを一つに稽古を重ねました。幕が開くということは決して当たり前ではなく、奇跡なんだと感じます。この奇跡に感謝をし、責任を持って舞台を務めたいと思っております。そしてご観劇くださったお客様の心の潤いとなれば幸いです。
田代万里生 コメント
いよいよ劇場へ! 昨年は公演中止が相次ぎ、個人的には2019年12月以来、約1年振りのミュージカル出演となりますが、この作品が控えていることが心の支えでもありました。演出家も振付師も海外から生中継で稽古場映像をチェックして下さり、沢山のスタッフにも支えて頂きながらブラッシュアップを繰り返して今日を迎えています。フィクションとノンフィクションが融合した超大作。こんな今だからこそ、この作品から新たな気付きが生まれると信じています。
甲斐翔真 コメント
健康で安全に。そして限られた時間の中で濃密に作り上げてきたこの作品をお客様に届けられるという“喜び”に満ち溢れています。
ここまで来るためにバックアップをして下さった全ての方々に感謝し、初日に挑みたいと思っています。
最初は、想像の数十倍の高いハードルに呆然としました。こんな大役が自分に務まるのか、と悩むこともありました。でも今は、この作品に関われていることを誇りに思います。大好きな「マリー・アントワネット」に出演できて幸せです。
フランス革命という激動の時代、マリーという“人間”を心底愛し、命がけで救い出そうともがいたフェルセンを楽しみにしていただければと思います。
ミュージカル「マリー・アントワネット」
2021年1月28日(木)~2月21日(日)
東京都 東急シアターオーブ
2021年3月2日(火)~11日(木)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:
演出:ロバート・ヨハンソン(遠藤周作原作「王妃マリー・アントワネット」より)
キャスト
マリー・アントワネット: ※岩崎亜希子の「崎」はたつ崎が正式表記。
マルグリット・アルノー:
フェルセン伯爵:
オルレアン公:
ルイ16世:
レオナール:
ローズ・ベルタン:
ランバル公爵夫人:
ジャック・エベール:
ロアン大司教:
べメール:中西勝之
ギヨタン博士:朝隈濯朗
ロベスピエール:青山航士
ダントン:
ラ・モット夫人:
(以下男女五十音順)
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