音楽劇「銀河鉄道の夜2020」が、1月31日17:15からCS衛星劇場でテレビ初放送される。オンエアに先駆け、ジョバンニ役で出演した
本作は、昨年9・10月に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで上演された作品。同劇場の10周年プログラムのキックオフ作品となった本作では、1995年に東京・青山劇場の開館10周年記念事業として初演された「イーハトーボの音楽劇『銀河鉄道の夜』」を、新たに立ち上げる。2020年版となった同公演には、演出の
木村は本作について「簡単なようですごく奥深い」「初めは、なぜこの物語が“童話”として扱われているのかわからなかった」と話し、稽古場を重ねる中で「少年が“死”に向き合う心を持つことの大切さ、他人を許す感情など、子供たちにとって必要なメッセージや道徳がたくさん詰め込まれていることに気付いた」と語る。また稽古場では、独特なテキストが“賢治節”と呼ばれていたことを紹介し、「つながっていないようで実はちゃんと成立している会話が、不思議で面白かったです。普通の会話とは違うぶん、セリフがなかなか頭に入ってこなくて大変でしたけど(笑)」と、本作ならではの苦労を打ち明けた。
木村は白井から「この作品はジョバンニが1ページ、1ページを丁寧にめくりながら仕上げていく作品だ」と言われていたことを挙げ、「第1幕は僕(ジョバンニ)が物語を切り開かなければいけなかったので、特に序盤は死ぬ気で演じていました」と振り返る。作品の映像を見返して、木村は「(自分の)目がものすごく虚ろだったので『ああ、よかった』と安心しました(笑)。今にも消えてしまいそうな危うさや儚さが感じられて、まさにイメージしていたジョバンニだったと思います」と充足感をのぞかせた。
精神的負担が大きい役を演じる中で“救い”となったのは、「カムパネルラ役の佐藤だった」と木村。木村は佐藤との初対面で「こいつとは絶対に仲良くなれない」と思ったものの、気付けば意気投合していたと明かす。「暴れん坊というか、“愛すべきバカ”というか(笑)。白井さんの現場は厳しいと聞いていましたが、彼(佐藤)がいいムードメーカーになってくれたので、稽古場はいつも明るくて。白井さんも、僕らをあやすパパのように接してくださいました」と笑い交じりに述べた。
木村は12月のミュージカル「プロデューサーズ」に続き、4月には「魔界転生」に出演。今後の展望について木村は「僕は今、たくさんの“演劇スタンプ”を押している時期」と話し、「『俺はこの作品を経験してきたんだ』という証になるような“スタンプ”を押していきたいんです。ジャンルを問わず挑戦し、素敵な作品に出会いたい」と思いを口にする。木村は「銀河鉄道の夜2020」が「忘れられない1作になった」と言い、「初心に戻りたいと思ったら必ず観返すと思います。そんな大切な作品に巡り合えて、本当に幸せです」と締めくくった。
なおCS衛星劇場では、本編終了後に木村、佐藤、宮崎のスペシャルインタビューが放送される。
CS衛星劇場 音楽劇「銀河鉄道の夜2020」
2021年1月31日(日)17:15~20:00
原作:宮沢賢治
脚本:能祖將夫
演出:
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