2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」の合同取材会が、本日12月21日に東京都内で行われ、
Yellow/新感線は、新幹線の設備を検査するための事業用新幹線車両の愛称であるドクターイエローにちなみ、“密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観客が元気になる作品”を届けるべく立ち上げられた
記者から、新企画立ち上げの経緯を尋ねられたいのうえは「新感線作品は通常、スタッフ・キャスト含め100人規模になるし、公演期間が長期にわたるので、コロナ禍の状況にそぐわない。そこで、できるだけ少人数で、楽しく笑える作品ができないかと急きょ企画を立ち上げたんです。『ガラスの仮面』のパロディである『花の紅天狗』に出てくる月影花之丞を中心としたスピンオフができないか、ということで中島(かずき)くんに書いてもらいました」と答える。
「最初に言っておきたいんですが」と話し始めた古田は「今回は『ガラスの仮面』の(北島)マヤ的な人、(姫川)亜弓さん的な人は出てきません! 月影先生はカレーにおけるクミンみたいな存在ですが、今回はクミンしか出てこないです!」と発言し、記者たちを笑わせた。
本作には木野、古田のほか、
浜中と西野という若手2人へのアドバイスを問われた古田は「七ちゃん(西野)がかわいけりゃ後半は持つ、文ちゃんががんばればストーリー的に持つ、あとはオイラと阿部に任せろ! ちゃかすから。そしてオイラと阿部で木野さんを支えるから(笑)。若手2人はとにかく自分たちが輝くことを考えてくれたら」と回答する。
話題が木野のことにおよぶと、いのうえは「月影先生の役は本当に演じるのが大変。最後に上演してから18年経っているので、木野さんも『身体鍛えなきゃ!』と臨戦態勢でした」とエピソードを明かし、「演劇界随一の“気持ち”から作っていく芝居をされる方なので、その魅力を最大限に引き出したい」と目標を掲げる。また古田は「若手2人にとってはすごく反面教師になると思います(笑)」とジョークを飛ばし、「オイラは文ちゃん、七ちゃんに意地悪しながら、木野さんを操る“文楽の人”みたいに振る舞えたら(笑)」と、にこやかに宣言した。
作品内容を聞かれると、いのうえは「とある劇団が芝居の稽古をしているお話が進行し、そこにいろんなパロディが入ってくる。詳細はお楽しみに!」と観客にメッセージを送る。これに対し古田が「うちの劇団は五十代、六十代ばかりなので、パロディが古い(笑)」とツッコむと、いのうえは「公演が始まる直前には、うっすら『こういうものをやりますよー』ということは匂わせようと思います」と会見場の笑いを誘った。
最後に、いのうえは「ポップで楽しい、新感線らしい“オモシロ芝居”になると思います。お楽しみに!」と来場を呼びかけ、古田は「少しでも明るい気持ちになっていただきたいという思いで、演劇界全体が上演をしています。ナイロン100℃や大人計画のようにちょっと良い話で面白い作品もありますが、我々は全然良くない話なのに『あー楽しかった』と言ってもらえる作品を届けたい。今年は40周年公演ができなかったので、41周年の初っ端に頭の悪い、楽しい作品ができたらいいなと思います」と取材会を締めくくった。
「月影花之丞大逆転」は2月26日から4月4日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、4月14日から5月10日まで大阪・オリックス劇場にて。東京公演のチケットは1月30日10:00、大阪公演のチケットは3月7日10:00に販売開始される。
2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」
2021年2月26日(金)~4月4日(日) ※Yellow/新感線の「/」は雷マークが正式表記。
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
2021年4月14日(水)~5月10日(月)
大阪府 オリックス劇場
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※2021年4月24日追記:4月28日以降の公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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