“人間らしい生き方”に思い馳せて、ソン・ギウン×多田淳之介「外地の三人姉妹」開幕

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KAAT×東京デスロック「外地の三人姉妹」が、昨日12月12日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕した。

KAAT×東京デスロック「外地の三人姉妹」より。(撮影:宮川舞子)

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KAAT×東京デスロック「外地の三人姉妹」より。(撮影:宮川舞子)

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KAAT×東京デスロック「外地の三人姉妹」より。(撮影:宮川舞子)

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これは、2013年に韓国で初演された「カルメギ」で、東亜演劇賞 作品賞、演出賞、視聴覚デザイン賞を受賞した第12言語演劇スタジオのソン・ギウンと東京デスロック多田淳之介が再びタッグを組む新作。本作でソンは、アントン・チェーホフ「三人姉妹」を原作に、物語の舞台をロシア帝政末期の田舎町から1930年代の朝鮮北部に置き換え、オーリガ、マーシャ、イリーナの三姉妹を、朝鮮半島に駐屯する日本軍の亡くなった将校の娘たちとして描き出す。

出演者には、伊東沙保李そじん亀島一徳原田つむぎ、アン・タジョン、夏目慎也、高橋ひろし、大竹直田中佑弥波佐谷聡松崎義邦、イ・ソンウォン、佐山和泉鄭亜美が名を連ねた。多田は、開幕に際し「生身で触れ合う機会が減り、人間らしい生き方に悩みがちな今だからこそ、生身の人間を見て、人間について思いを馳せる時間を劇場で過ごしてもらえれば」とコメントしている。上演時間は、途中15分の休憩を含む約3時間。公演は12月20日まで。

多田淳之介コメント

無事に初日が明け本当に感無量です。盟友ソン・ギウンさんによる、チェーホフの原作を見事に日帝時代の朝鮮に翻案し我々に多様な視点をもたらしてくれる戯曲、普段と勝手が違う中素晴らしい仕事をしてくれた俳優、スタッフ、この状況で来日してくれた韓国の俳優、来日は叶わずともリモートで参加してくれた在韓スタッフ、公演の実現のためにあらゆる尽力をしてくれた劇場の方々、そして観に来てくれた観客の皆様、この場が多くの人たちの思いで成立していることに改めて演劇の力を感じています。生身で触れ合う機会が減り、人間らしい生き方に悩みがちな今だからこそ、生身の人間を見て、人間について思いを馳せる時間を劇場で過ごしてもらえればと思います。

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KAAT×東京デスロック「外地の三人姉妹」

2020年12月12日(土)~20日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

原作:アントン・チェーホフ「三人姉妹」
翻案・脚本:ソン・ギウン
翻訳:石川樹里
演出:多田淳之介
出演:伊東沙保李そじん亀島一徳原田つむぎ、アン・タジョン、夏目慎也 / 高橋ひろし、大竹直田中佑弥波佐谷聡松崎義邦 / イ・ソンウォン、佐山和泉鄭亜美

※松崎義邦の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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