AUBADE HALL Produce タニノクロウ×オール富山「笑顔の砦 '20帰郷」が、昨日12月2日に開幕した。
本公演は、昨年3月に上演された「ダークマスター 2019 TOYAMA」に続き、富山のオーバード・ホールと
その部屋に暮らすのは、漁船の船長・蘆田剛史(
流れ者たちの集まりながら、常に笑いが絶えない剛史の部屋と、家族だからこそ笑い合うことができない藤田家の部屋。2つの部屋では同じように生活が重ねられつつも、短期バイトが入ったり、田舎に戻る者がいたり、病気が悪化したりと、常に変化を余儀なくされる。「笑顔の砦 '20帰郷」では、そんな2つの部屋のコントラストがより鮮明に描かれると共に、ふとした瞬間、孤独と不安に苛まれる53歳の男たち──剛史と勉が、周囲の人たちによって癒されていく様が温かな目線で描かれる。良太が、恩義を感じている剛史のもとを離れ、折り合いの悪い父のもとへ帰る決心を明かすシーンでは、良太が話を切り出すまでのためらいの時間も含め真に迫るものがあり、強く胸を打った。
また、公募で集められた舞台美術スタッフたちによる、精緻な舞台美術にも注目だ。生活感が漂ってくるようなリアルな舞台美術の背景には、立山連峰が映し出され、この物語の舞台が富山であること、そして物語の中で季節が動き続けていることをたびたび思い出させる。
初日のカーテンコールにはタニノも登場。タニノが「……面白かったですか?」と小声で客席に問いかけると、観客からは大きな拍手が起こった。公演は12月6日まで、富山のオーバード・ホール 舞台上特設シアターにて。
なお関連企画として、親爺、魚どん亭、ごんべい舎、順風満帆といった富山の人気店が、作品にちなんだ“漁師めし”を12月下旬まで期間限定で販売中。さらに作品のオリジナルマスクが劇場にて販売されている。
ステージナタリーでは、AUBADE HALL Produce タニノクロウ×オール富山「笑顔の砦 '20帰郷」特集を展開。富山で撮影された写真や、タニノが作品への思いを述べたインタビュー、20人の富山人がタニノについて語る寄稿を掲載している。関連する特集・インタビュー
AUBADE HALL Produce タニノクロウ×オール富山「笑顔の砦 '20帰郷」
2020年12月2日(水)~6日(日) ※山崎広介の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
富山県 オーバード・ホール 舞台上特設シアター
作・演出:
出演:
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ごんたろ@みいみちゃん最愛(さいあい)くん☆ @gongonGT2000
【公演レポート】孤独と不安が癒されていく…タニノクロウ作・演出「笑顔の砦 '20帰郷」開幕 https://t.co/wbBV9cOtXa
あやちょしゃん、女優業も😳💓💓💓