「国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2021(TPAM2021)」が来年1月24日から2月5日までのプレイベント期間を経て、2月6日から14日まで神奈川県横浜市の各所やオンラインで開催される。
「TPAM」は、毎年横浜で実施されている国際的舞台芸術プラットフォーム。アジアと世界の舞台芸術の最新動向を伝える主催公演プログラム「TPAMディレクション」、国内外の重要フェスティバル・劇場・芸術文化団体から舞台芸術の関係者が集まる交流プログラム「TPAM エクスチェンジ」、日本の新人アーティストにとって観客開拓・海外公演のチャンスとなる公募プログラム「TPAMフリンジ」から成る。
「TPAMディレクション」には、
また「TPAM2021」が新型コロナウイルスの影響下で開催されることを踏まえて、「TPAMフリンジ」の登録料が無料となることも明らかに。登録は12月20日まで受付中。詳細は「TPAM2021」の公式サイトで確認を。
「TPAM2021」の開催にあたり、ディレクターの丸岡ひろみは「新型コロナウイルス感染症対策の影響下での開催となるTPAM2021は、『いま・ここ』との遭遇とその経験の共有としてのライブ・パフォーマンスの意味を再考する場でありたいと考えています。然るべき対策をしながら、プログラムスケジュルーの密度を下げ、会期前に助走期間も設け、余裕を持ってご参加いただけるように一同努めています」とコメントした。
なお「TPAM」は来年12月、横浜市との連携を強化し、地域へのコミットメントと国際的芸術交流を同時に追求する「YPAM - 横浜舞台芸術ミーティング(仮称)」として再出発する予定だ。
丸岡ひろみコメント
新型コロナウイルス感染症対策の影響下での開催となるTPAM2021は、「いま・ここ」との遭遇とその経験の共有としてのライブ・パフォーマンスの意味を再考する場でありたいと考えています。然るべき対策をしながら、プログラムスケジュールの密度を下げ、会期前に助走期間も設け、余裕を持ってご参加いただけるように一同努めています。
ところで2021年は東日本大震災と福島第一原子力発電所事故から10年目の年でもあります。そのことを意識して昨夏大きな話題を呼んだ「福島三部作」を再演します。原発をめぐる家族の物語を通して日本戦後史を浮かび上がらせる6時間のこの大作は、被災と汚染が未解決であることだけでなく、俳優が伝えることを時間をかけて共有するという経験の価値も思い起こさせてくれるでしょう。この上演は英語字幕つきでライブ配信し、時差の大きい海外を意識してその録画の配信も行ないます。
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「国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2021(TPAM2021)」
2021年2月6日(土)~14日(日)
※2021年1月24日(日)から2月5日(金)までプレイベント期間。
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場、BankART Temporary(ヨコハマ創造都市センター)、横浜市役所アトリウム(予定)、横浜赤レンガ倉庫1号館 ほか
主催公演プログラム「TPAMディレクション」
ホー・ツーニェン(YCAMとのコラボレーションによる)「Voice of Void」(ワーク・イン・プログレス)
2021年1月24日(日)~2月6日(土)
神奈川県 BankART Temporary(ヨコハマ創造都市センター)
山下残「何だかすべて忘れられないね」
2021年1月24日(日)~2月14日(日)
※「TPAM2021」Webサイトで開催。
ホセ・マセダ作曲「Udlot-Udlot」
2021年2月8日(月)
神奈川県 横浜市役所アトリウム(予定)
アイサ・ホクソン「Manila Zoo」(ワーク・イン・パンデミック)
2021年2月9日(火)~11日(木・祝)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
DULL-COLORED POP「福島三部作 第一部『1961年:夜に昇る太陽』、第二部『1986年:メビウスの輪』、第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」
2021年2月9日(火)~14日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
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ステージナタリー @stage_natalie
「TPAM2021」開催決定、主催公演プログラムにダルカラ「福島三部作」ほか(コメントあり)
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