ロームシアター京都5周年、音楽・舞踊・美術融合する「火の鳥」に石橋義正らが意欲

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京都・ロームシアター京都の開館5周年記念事業「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」が、来年1月17日にメインホールで開催される。これに先駆け、昨日10月29日に同劇場で記者会見が行われた。

ロームシアター京都開館5周年記念事業「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」記者会見より。左から園田隆一郎、石橋義正。

ロームシアター京都開館5周年記念事業「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」記者会見より。左から園田隆一郎、石橋義正。

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ロームシアター京都開館5周年記念事業「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」メインビジュアル(宣伝絵画:松平莉奈)

ロームシアター京都開館5周年記念事業「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」メインビジュアル(宣伝絵画:松平莉奈)[拡大]

本公演は、音楽・舞踊・美術を融合させた“パフォーマティブコンサート”。ストラヴィンスキー作曲「火の鳥」をはじめとした5つの名曲が、さまざまな演出によって披露される。昨日行われた記者会見には、指揮の園田隆一郎、演出を手がける石橋義正が登壇。また出演者より、ソプラノ歌手の森谷真理、ダンサー・モデル・表現者のアオイヤマダがオンラインを通じて参加した。

園田隆一郎

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開催に際し、石橋は「普段クラシック音楽を聴く機会が少ない方、クラシックファンの両方に驚きと感動を与えられるような、奇想天外で面白いコンサートにしたい。素晴らしい音楽と演奏だけでも聴きごたえはありますが、そこに人間の身体、美術的な要素、テクノロジーを加え、“次の表現”を目指したいと考えています」と意気込みを語る。映像作家でもある石橋は「技術の進歩によって映像と現実の区別はどんどんつかなくなっていくと思います。一方で、コロナ禍によって生の体験の重要性も増している。リアルな体験がどれだけ貴重なものかを日々考えながら創作したいと思っています」と言葉に力を込めた。

石橋義正

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「ロームシアター京都には縁を感じている」と言う園田は「(ロームシアター京都)のオープニングの年にチャイコフスキーのバレエ『白鳥の湖』、2年前と今年はモーツァルト作曲のオペラ『魔笛』を指揮させていただきました」と振り返り、「今回の『火の鳥』では、重厚で華やかで官能的なオーケストラの音をどのように引き出すか、自分にとっても大きな挑戦になります」とコメント。また「京都市交響楽団は日本屈指の深いサウンドを持ったオーケストラ。色彩感豊かな曲が得意だと思うので、そこに石橋さんの演出がどのように関わってくるのか非常に楽しみ」「ラヴェルの『シェエラザード』が昔から大好きだったのですが、なかなか指揮できるチャンスがなく、今回機会をいただけたので嬉しい。この曲をソプラノの森谷真理さんと一緒にできるのが楽しみです」と目を輝かせた。

記者会見にリモートで参加した森谷真理(画面内)。

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ロームシアター京都で歌うのは今回が初だと話す森谷は「コロナ禍の自粛前の最後の仕事が京都市交響楽団さんとの仕事で、京都でのコンサートは思い出として深く残っております」と思いを明かし、「私たち音楽家の持っている曲への解釈に、石橋さんの演出が加わって、さらなるステップへと連れて行ってもらえることが楽しみ。私も『シェエラザード』は昔からやりたいと思っていた曲でしたが、なかなか歌う機会がなかったので早くリハーサルに参加したいです」と笑顔を見せた。

記者会見にリモートで参加したアオイヤマダ(舞台右の画面内)。

記者会見にリモートで参加したアオイヤマダ(舞台右の画面内)。[拡大]

ロームシアター京都でのダムタイプの新作パフォーマンス「2020」に出演していたアオイヤマダは「ラヴェル『ボレロ』の曲に合わせて“ヘアショー”を行います」と語り、「火の鳥のように自分自身も舞台上で“生まれ変わる”ことができたらと思います」と目標を掲げた。

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ロームシアター京都開館5周年記念事業「京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート『火の鳥』」

2021年1月17日(日)14:00~
京都府 ロームシアター京都 メインホール

指揮:園田隆一郎
演出:石橋義正
管弦楽:京都市交響楽団
振付:藤井泉

出演

歌:森谷真理
コントーション:アオイヤマダ、茉莉花
ダンス:池ヶ谷奏、薄田真美子、斉藤綾子、高瀬瑶子、中津文花、松岡希美
花園大学 男子新体操部

曲目

ストラヴィンスキー「交響的幻想曲『花火』」
ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
ラヴェル「ボレロ」
ラヴェル「歌曲集『シェエラザード』」
ストラヴィンスキー「バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)」

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