出演が明らかになったのは、
本作は「西武劇場オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として1973年に初演された作品。今回は新生PARCO劇場のオープニング・シリーズの1作として、
このたび演出の杉原と、出演者のコメントが到着。杉原は本作を「
杉原邦生コメント
都合の悪い歴史や事実がうやむやにされ、汚いものが排除される一方、見せかけの新しさとクリーンさで豊かな国家 / 都市をアピールする。そんな現代社会では、僕たち皆が“盲人”扱いされているように錯覚することがあります。何も見なくていい、分からなくていい、黙っていろ。そう言われている気がしてくるのです。
井上ひさしさんの「藪原検校」は“盲人”たちの物語です。ひとりの座頭が社会の逆風に抗い、貪欲に、手段を選ばず金・地位・権力を手に入れていく。僕には、この座頭がただの悪人とはどうしても思えません。見えない瞳の奥に、深い憤り、苦悩、孤独と哀しみ、そして未来への切なる希望を見てしまうからです。その希望は、すべての“盲人”の希望でもあるように思います。
素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんとともに、サイコーにエネルギッシュな「藪原検校」をお届けしたいと思っています!
市川猿之助コメント
PARCO劇場オープニング・シリーズの一作に出演させていただくことになり、非常に光栄です。伯父の猿翁とも所縁あるこの劇場で、これまた所縁ある井上ひさし作品を上演できますこと、深いご縁を感じます。気鋭の若き演出家に加え、豪華な共演者の皆様が決まったとのことで、共に素晴らしい作品を創り上げてまいる所存です。演出家杉原氏曰く、「猿之助の一字と私杉原の一字を持ったお役“杉の市”」、を演じることになったこともご縁を感じております。まだまだ不安な状況ではございますが、精いっぱい務めますのでよろしくお願いいたします。
三宅健コメント
自身が初舞台を踏んだ劇場が旧PARCO劇場だったので、20年ぶりにPARCO劇場に立たせて頂けることを大変光栄に思います。
歌舞伎を観劇するのが好きなので、今回、猿之助さんとご一緒させて頂けて嬉しいです。
自分にとって6役を演じさせて頂くというのは、初めての経験なので新境地を開くことが出来たらと思っております。
井上ひさしさんの描く魅力的な言葉の世界に染まり、同じ人物が6役を演じなければいけない配役の意味を戯曲から紐解いていければと思っております。
井上ひさしさんが生前に繰り返し言っていたという「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」この素敵な言葉を胸にしっかり演じきりたいです。
松雪泰子コメント
PARCO劇場オープニング・シリーズ「藪原検校」に参加させて頂く事、大変光栄に思っております。
初舞台で立たせて頂きましたのが旧パルコ劇場。今こうして新たに生まれ変わった劇場のオープニング・シリーズに携われる喜びに溢れております。
劇場に足をお運び頂くお客様にも劇場での感動をお届けできますよう、新たな「藪原検校」を生み出す一員として、励みたいと思っております。
川平慈英コメント
井上ひさしさんの作品は「私はだれでしょう」(2007年)以来なので、久しぶりに井上さんにお会いできるような気持ちです。今回は“語り部”役なので当然“語る”のですが、語り過ぎているのではないかと恐縮するほどずっと語っています(笑)。お客様を気持ちよく物語に誘えるよう力強く丁寧に語りたいですね。かなりドロドロしたお話ですが、このメンバーなので笑いやエンターテインメントの要素も盛り込まれるような予感がして、今から胸が弾んでおります。初共演の方達も多く、どんな化学反応が起こるのか今から楽しみなんです!
関連する特集・インタビュー
PARCO劇場オープニング・シリーズ「藪原検校」
2021年2月10日(水)~3月7日(日)
東京都 PARCO劇場
2021年3月9日(火)・10日(水)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2021年3月13日(土)・14日(日)
石川県 こまつ芸術劇場うらら
2021年3月18日(木)~21日(日)
京都府 京都芸術劇場 春秋座
作:
演出:
音楽・演奏:益田トッシュ
出演:
※高橋洋の「高」ははしご高が正式表記。
※初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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marico @marico_delicat
市川猿之助主演「藪原検校」三宅健、松雪泰子、川平慈英ら全キャスト発表(コメントあり) https://t.co/5H4VoU0ucP
絶対、行く行くー!笑