老獅子と兵士の対峙描く音楽劇「獅子吼」シライケイタ&和田憲明が“声なき声”すくいとる

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音楽劇「獅子吼」が、去る10月21日に東京・上野ストアハウスで開幕した。

オールスタッフプロデュース 音楽劇「獅子吼」風神チームの公演より。(撮影:岩田えり)

オールスタッフプロデュース 音楽劇「獅子吼」風神チームの公演より。(撮影:岩田えり)

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オールスタッフプロデュース 音楽劇「獅子吼」雷神チームの公演より。(撮影:岩田えり)

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オールスタッフプロデュース 音楽劇「獅子吼」風神チームの公演より。(撮影:岩田えり)

オールスタッフプロデュース 音楽劇「獅子吼」風神チームの公演より。(撮影:岩田えり)[拡大]

これは、浅田次郎の小説「獅子吼」を、シライケイタの脚本・作詞、和田憲明の演出で音楽劇として立ち上げたもの。作中では、戦時中の日本を舞台に、動物園で静かに暮らす老獅子と、かつてその動物園の飼育員だった兵士の対峙が描かれる。本作は風神チームと雷神チームの一部Wキャストで上演され、風神チームには井上一馬、中村翼、石井雅登ら、雷神チームには石鍋多加史、松村桜李、小原悠輝らが出演者に名を連ねた。

上演に際し、和田は「自分たちの力ではどうしようも出来ないもの、運命に翻弄されても我慢をして、なんとか凌いで生きていこうとする。そんな“声なき声”を作品の中ですくいとってみることは、とても大事なこと」「こんなご時世だからこそ、音楽劇を通じてそんなメッセージを届けることには上演する意味があるのかもしれない」と思いを述べた。公演は11月1日まで。

和田憲明コメント

初めての音楽劇、ミュージカルを演出し、稽古には大変苦戦しました。

この作品に関しては芝居よりも歌だろうな、と思っていますので、歌い出す手前までの心情をそのまま歌に乗せて欲しい要求を出しています。

自分たちの力ではどうしようも出来ないもの、運命に翻弄されても我慢をして、なんとか凌いで生きていこうとする。

そんな“声なき声”を作品の中ですくいとってみることは、とても大事なこと。

コロナ禍で我慢を強いられているような状況で、それも必要ではあるけれど、でも、声を挙げることは何かの歯止めになる。

こんなご時世だからこそ、音楽劇を通じてそんなメッセージを届けることには上演する意味があるのかもしれないと思っています。

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オールスタッフプロデュース 音楽劇「獅子吼」

2020年10月21日(水)~11月1日(日)※10月21・22日はプレビュー公演。
東京都 上野ストアハウス

原作:浅田次郎「獅子吼」
脚本・作詞:シライケイタ
演出:和田憲明
音楽:小澤時史

出演

風神チーム:井上一馬、中村翼、石井雅登、保可南、南保大樹 / 大川永、脇領真央、小川夕姫
雷神チーム:石鍋多加史、松村桜李、小原悠輝、山崎美貴、中村繁之 / 大川永、脇領真央、小川夕姫

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