「恋を読む vol.3『秒速5センチメートル』」に出演する
2人が出演するのは、
原作となる「
脚本・演出を担うのは、「恋を読む」シリーズを手がけてきたロロの
本作では15名が5組に分かれ、回替わりで出演するが、海宝と黒羽が同じ作品に関わるのは今回が初めて。「実は古川雄大くんに『海宝さんに似てるね』と言っていただいたことがあって……うれしいなと思って今日まで生きてきました」と黒羽が明かすと、海宝は照れながらも恐縮した様子。演じる役は同じだが、「複数チームで作っていくことは楽しみですね。違った分野で活躍する方やミュージカルでも(自分とは)違う演出家の作品に出られている方など、チームごとに色が変わって見えそう」と海宝は期待を口にする。
遠野貴樹役について問われると、「非常に繊細なキャラクター。朗読劇なのに口数も、他者との交流も多くはないので、どう膨らませられるか……このシリーズの経験者である麻璃央さんに聞いてみたいなと」と海宝。黒羽は「前回は(登場人物の)関係性の変化と共に相手との舞台上の距離も変わっていったり、映像が映し出されたり、動きが多かったですね」と振り返り、作品について「男のほうが未練がましいのはリアル(笑)。作り物としては初恋が“実って終わる”ほうが感動するけど、我々が普段生きている中では“実らない”ことのほうが多いですよね。そこを描いているので、グサッときます」と魅力を語る。すると海宝が「ズルさも含めて生々しいですよね。(初恋の人を忘れられないのにほかの子に)思わせぶりな態度を取ったり(笑)。そういう部分も生身の人間が演じることで温度感を出せたら」と付け加えた。
海宝によれば、朗読劇として舞台化される今回、新たなセリフややり取りが追加されるという。それにより原作の物語が持つ“複雑さ”が和らぐようだ。朗読劇ならではの体験を聞かれた黒羽は「かむとめっちゃ恥ずい(笑)」と告白。「台本を手にしているからこそ、恥ずかしさは5倍増しです。コロナで鈍っていると思うので、滑舌を良くしておこうかな」とほほ笑む。一方、海宝は「朗読劇は幅広いアプローチができますよね。台本を持つという制約はあっても、演者や舞台装置で固めないぶん、お客さんの脳内により世界観を組み立てていける。新海さんのアニメーションは美しい風景やディテールの細かい背景でもキャラクターの心情を表現しているので、その良さがダイレクトにお客さんに届けれられる気がします」としみじみ語った。
本作では全公演にロロの篠崎大悟と森本華が登場するが、彼らに加えて、海宝は妃海風と山崎紘菜、黒羽は内田真礼と生駒里奈と共演する。東北楽天ゴールデンイーグルスのファンである黒羽が「内田さんは福岡ソフトバンクホークスのファン。ソフトバンクファンには負けたくない」と言うと、海宝は「競っちゃうんだ(笑)」とぽつり。黒羽が「生駒さんはどこのファンなんですかね」と言って記者たちの笑いを誘い、会見は和やかな雰囲気で終了した。
公演は10月21日から25日まで、東京・ヒューリックホール東京にて。本作には、入野自由、桜井玲香、田村芽実、前山剛久、鬼頭明里、尾崎由香、梶裕貴、福原遥、佐倉綾音も出演する。なお、チケットのオフィシャル2次先行は明日1日12:00から5日まで行われ、一般販売は10日10:00にスタート。
「恋を読む vol.3『秒速5センチメートル』」
2020年10月21日(水)~25日(日)
東京都 ヒューリックホール東京
原作:
脚本・演出:
出演:入野自由、桜井玲香、田村芽実 /
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