鄭義信×松本祐子のタッグで文学座「五十四の瞳」、“教育”取り巻く人々のドラマ描く

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文学座の11月公演「五十四の瞳」が11月6日から15日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、18日に大阪・八尾市文化会館 プリズムホールにて上演される。

文学座11月公演「五十四の瞳」チラシ表

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鄭義信

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「五十四の瞳」は鄭義信が執筆し、文学座の松本祐子が演出する新作。鄭と松本はこれまで文学座アトリエの会「冬のひまわり」、文学座「秋の蛍」「大空の虹を見ると私の心は躍る」、海のサーカスプロデュース「アジアン・スイーツ」、椿組「なつのしま、はるのうた」などでタッグを組んできた。本作の舞台は戦後、瀬戸内海のとある小島。そこにあるたった1つの学校(朝鮮人学校)の教師と生徒たちが、占領軍(GHQ)の朝鮮人学校閉鎖宣言から巻き起こる阪神教育闘争を生きる様子を描く。出演はたかお鷹、神野崇、相川春樹、越塚学、杉宮匡紀、山本道子頼経明子松岡依都美

演出の松本は「教育次第で人の価値観や心の在り様は如何様にもなるのですから、その大切さは言うまでもないことです」としたうえで、「この作品で、多様な価値観を認め、自分と違う人に対しての想像力を持つことの大切さを描きたいと思っています」と作品への意気込みを語った。チケットは10月5日に販売開始される。

松本祐子コメント

松本祐子

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私が鄭義信さんの作品を演出するのは今度で8作品目となります。これまで演出した鄭義信さんの作品の中には、何度も再演したもの、韓国人の演劇人たちと創り上げソウルで上演したものもあって、演出家としての私の人生の中で鄭義信さんはとても大きな位置を占めています。

鄭さんの作品はいつも、世の中で差別されていたり弱い立場にいる人たちが中心にいて、そういうちっぽけな存在の人たちが、尊厳を持って生きること、幸せに生きることにあくせくし、時に大笑いをして、時にずるく、時に泣き叫び、時に力強く、人間そのものの美しさと愚かさを放出しながら輝いています。猛烈に人間臭く魅力的な人間たちがうごめいています。そういう鄭義信さんの作品に魅せられて、これまで作品を創って来ました。

今回は教育と民族の問題を取り上げています。教育次第で人の価値観や心の在り様は如何様にもなるのですから、その大切さは言うまでもないことです。戦後間もない時代に、日本人韓国人の隔てなく子供たちが学んでいた小さな島にあるたったひとつの学校を舞台にしたこの作品で、多様な価値観を認め、自分と違う人に対しての想像力を持つことの大切さを描きたいと思っています。そして、そこで生活していた人々のぬくもりや痛みを感じる歴史を伝えていくことの大事さも伝えたいと思っています。難しいことを優しく語り、他者の抱えている問題や差別意識について思いをはせる、そんなことが出来る面白くて心に痛みと優しさを与えてくれる作品を創ります。

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文学座11月公演「五十四の瞳」

2020年11月6日(金)~15日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2020年11月18日(水)
大阪府 八尾市文化会館 プリズムホール

作:鄭義信
演出:松本祐子
出演:たかお鷹、神野崇、相川春樹、越塚学、杉宮匡紀、山本道子頼経明子松岡依都美

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