「劇場の灯を消すな!」本多劇場編、小泉今日子・皆川猿時ら15名のコメント到着

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9月26日15:00からWOWOWライブで放送される「劇場の灯を消すな!本多劇場編 特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、下北沢。宮藤官九郎細川徹責任編集」より、出演者・関係者15名のコメントが到着した。

左から宮藤官九郎、荒川良々、細川徹。

左から宮藤官九郎、荒川良々、細川徹。

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今回コメントを発表したのは、朗読コーナーより小泉今日子皆川猿時、講談コーナーより荒川良々神田伯山、演出家座談会コーナーより三宅弘城岩松了赤堀雅秋倉持裕細川徹宮藤官九郎。また皆川扮する中学生記者・皆川利美による下北沢めぐりや劇場案内のコーナーから、顔田顔彦宍戸美和公少路勇介、そして新たに出演が明らかになった猫背椿近藤公園がコメントを寄せた。

小泉今日子(撮影:宮川舞子)

小泉今日子(撮影:宮川舞子)[拡大]

皆川猿時(撮影:宮川舞子)

皆川猿時(撮影:宮川舞子)[拡大]

小泉は「宮藤さんと細川さんの演出は、仲間として何かを一緒に作っているという感覚があってとても楽しい時間でした」と収録を振り返り、皆川は「初めての朗読は、僕にとってご褒美でした。お相手が小泉今日子さんだなんて、もうね、一生の思い出です。ありがとうございました!」と感謝を述べる。総合演出の宮藤は「逆境からいいものが生まれると信じて、僕たち作り手も頑張りますので、いいところを見つけて楽しんでもらえれば嬉しいです」と呼びかけ、同じく総合演出の細川も「大好きな場所なので本多劇場の力に少しでもなれたらと参加させていただきました。番組をご覧いただいて面白いなと思ってくださったら、是非劇場にも足を運んでいただけると嬉しいです!」とメッセージを送っている。なおこのたび「『皆川スポーツ』中学生記者皆川利美による下北沢めぐり」コーナーのナレーションを田村たがめが務めることも発表された。

「劇場の灯を消すな!」は、公演の延期・中止が続く中でWOWOWが劇場と協力し、オリジナル番組を制作・放送する演劇プロジェクト。第1弾には東京・Bunkamuraシアターコクーン、第2弾には東京・サンシャイン劇場が登場した。第3弾「本多劇場編」に続く第4弾では、東京・PARCO劇場にフィーチャーした内容が展開する。

小泉今日子コメント

岩松了さん演出の「隠れる女」(2000年)で初めて本多劇場の舞台に立たせていただきました。まだ歌手活動の方が多かった時期だったので数ミリかもしれないけど女優として一つ階段を上った気分になったことを覚えています。本多劇場は下北沢の聖地ですね。たくさんの役者さんが目指し、夢を支えてきた。ずっと下北沢に佇んでいて欲しい場所です。朗読劇は、原作の「ペンフレンド」を十代のころに読んでいたのでお話を頂いた時にとても嬉しくて興奮しました。19歳の役なのでちゃんと演じられていればよいのですが(笑)宮藤さんと細川さんの演出は、仲間として何かを一緒に作っているという感覚があってとても楽しい時間でした。宮藤さん、細川さんらしい演劇っぽさが追加されていて新鮮でした。皆川さんが数人をおひとりで演じられるのが想像以上に面白かったです。

皆川猿時コメント

本多劇場は、繊細なお芝居も面白い顔もちゃんと伝わる大好きな劇場です。今はコロナのせいで、役者もお客さんもめちゃくちゃドキドキしてると思うんです。なんだろう……初恋ってこんな感じでしたっけ? いやいや、全然ちがいますね、ごめんなさい。一日も早く、お互いリラックスできるような、恋人同士のような関係に戻りたいです(笑)。

初めての朗読は、僕にとってご褒美でした。お相手が小泉今日子さんだなんて、もうね、一生の思い出です。ありがとうございました!

荒川良々コメント

荒川良々(撮影:宮川舞子)

荒川良々(撮影:宮川舞子)[拡大]

講談、疲れました(笑)。宮藤さんから提案され、伯山さんの講談をYouTubeで見てもいましたし、宮藤さんが脚本を書いてくれるというので「頑張ります!」と。しかし難しくて……伯山さんの初見での実演が本当にすごかったんですよ。これは素人が登る山じゃない、とんでもない企画だと思いました。釈台までお借りしてひたすら稽古しました。コロナ禍だったからこそ講談をやる機会が降ってきたのかな、と今思っています。僕は本多劇場での「ヘブンズサイン」(1998年)が初舞台でした。その時多くのお客さんが当日券に並んでいる前で、顔田(顔彦)さんが「もうやだ! 帰る!」とか言って階段落ちして、男優陣で蒲田行進曲を歌ったのを鮮明に覚えています(笑)。芝居やりたいですね。

神田伯山コメント

神田伯山(撮影:宮川舞子)

神田伯山(撮影:宮川舞子)[拡大]

落語は多くの著名人がやられてると思いますが、講談はほとんどいない。荒川さんの出来が素晴らしかったので、今後講談をやる人がやりづらいんじゃないかな(笑)。やっぱりすごい役者さんは違いますね。たった一週間でこんなに仕上げてくるとは! 張扇は素人の方がやると音が良くないんですよ。すごく練習されたんだと思います。ピシッと音がするたびに空気が変わってましたよね。完璧でした。あと僕風の講釈でやっていただいているのですが、「僕風の講釈、面白いな」と改めて自画自賛しました(笑)。宮藤さんの脚本は「中村仲蔵」のパロディ版で、本多劇場、大人計画などの情報を入れ込み全く知らない人も楽しめるエンターテイメントになっていて感服しました。誰にでもおすすめしたいです。

三宅弘城コメント

三宅弘城(撮影:宮川舞子)

三宅弘城(撮影:宮川舞子)[拡大]

座談会の司会進行をさせていただき、緊張してたどたどしさに拍車がかかってしまいました(笑)。めったに揃わないメンツではないでしょうか。本多劇場は高校球児の甲子園、ミュージシャンの武道館と同じ、演劇人としては夢の劇場です。

演劇人のいろんなものが染み込んでいる場所なんです。下北沢を演劇の街にしたのは本多劇場ですし、下北沢に来るだけでなんだかわくわくするんですよね。演劇は生で見るのが一番。一日も早くお客様の前で演じることができる日を願っています!

岩松了コメント

岩松了(撮影:宮川舞子)

岩松了(撮影:宮川舞子)[拡大]

5人での座談会は初めてじゃないかな。久しぶりに演劇人たちに会って楽しかったですね。本多劇場はとても演じやすいし見やすい劇場です。声も通るし、キャパもちょうどいい。座席もかぶらないから観客としても最高ですね。このコロナ禍でまだ少し混迷の時期が続くでしょう。作る方も見る方も手探りしながら、演劇というものが何なのか実感する時間でもある。この与えられた時間を大事にしつつ、早くまた演劇を皆さんに届けることができればと思っています。

赤堀雅秋コメント

赤堀雅秋(撮影:宮川舞子)

赤堀雅秋(撮影:宮川舞子)[拡大]

久々に本多劇場に来ました。実家に帰ってきたような感じで、親しい演劇人に会えて本当に嬉しかったですね。本多劇場は舞台の大きさや客席との距離感などすべてが黄金比。生々しい感覚が味わえる奇跡的な劇場だと思います。舞台はお客様あってこそなので、今はお互い嵐が過ぎ去るのを待って、また劇場でお会いしましょう!

倉持裕コメント

倉持裕(撮影:宮川舞子)

倉持裕(撮影:宮川舞子)[拡大]

すごく楽しい座談会でした。長いお付き合いの方々ですが、あらたまって芝居の話をしないので新鮮でしたし、こんなに貴重な話が聞けると思いませんでした(笑)。本多劇場は小さな箱で作った芝居をそのままもってきても大丈夫な場所なんですよ。なぜかちゃんとハマる不思議な劇場です。演劇はまだしばらくは100%の形で再開できなくて完璧ではないやり方になってしまうかもしれません。でもそこで諦めてはいけない。僕たち作り手も試行錯誤して努力しますので、観客の皆さんも付き合ってくれたら嬉しいなと思っています。

細川徹コメント

細川徹(撮影:宮川舞子)

細川徹(撮影:宮川舞子)[拡大]

このコロナ禍で久しぶりに外に出てやった仕事でしたが、くだらないことをやるのがこんなに嬉しいとは! 今まで、当たり前にくだらないことをやってましたが、ありがたさを実感しました。宮藤さんと共同演出という形で一緒にやれて新たな発見もありとても楽しかったです。本多劇場は笑いをやる舞台でちょうどいい広さなんですよね。生の声も届くし、自然な空気で笑わせることができる。大好きな場所なので本多劇場の力に少しでもなれたらと参加させていただきました。番組をご覧いただいて面白いなと思ってくださったら、是非劇場にも足を運んでいただけると嬉しいです!

宮藤官九郎コメント

宮藤官九郎(撮影:宮川舞子)

宮藤官九郎(撮影:宮川舞子)[拡大]

朗読劇は初めての経験でした。座って読むだけじゃ芸がないかなと思って、衣装を決めて細かい演出も考えたのですが、稽古をしていく中で、朗読って視覚効果に頼ってはいけないということに気づいたんですよね。それで最小限の表現に絞りました。講談の脚本を書いたのも初めてです。神田伯山先生の襲名興行の「中村仲蔵」を見て、本多劇場での顔田(顔彦)さんと松尾(スズキ)さんのエピソードを思い出したんです。本多、顔田、仲蔵のいいとこ取りです(笑)。荒川(良々)くん、想像以上の出来で感動しました。本多劇場はとても笑いやすい空間なんです。本多より大きいか、小さいか、僕にとって基準の劇場ですね。一番後ろの席でも遠く感じない。楽屋も、下手の袖の天井が低いところも、すべてが大好きです。逆境からいいものが生まれると信じて、僕たち作り手も頑張りますので、いいところを見つけて楽しんでもらえれば嬉しいです。

顔田顔彦コメント

顔田顔彦(撮影:宮川舞子)

顔田顔彦(撮影:宮川舞子)[拡大]

ロケでは、ある方が参加されたことで、緊張してマジックを始めた途端、滝のように汗が吹き出しました。マジックのテクではなく、漫画みたいな汗のかき方をご覧ください。田舎でもんもんとしてた80年代後半、インディーズブーム、小劇場演劇のブームがあり、雑誌の「宝島」や「フールズメイト」などを読んで、そういうサブカルチャーに憧れてました。本多劇場はその頂点で、役者・劇団にとっての日本武道館みたいな感じでした。そういえば、松尾さんが「何時間も前から並んで待ってる当日券のお客さんのために、何かやろう」と言い出し、急遽、「劇団当日券」を旗揚げしたこともありました。また、ぜひ、みんなとあんなくだらない事をやりたいです。劇場で。

宍戸美和公コメント

宍戸美和公(撮影:宮川舞子)

宍戸美和公(撮影:宮川舞子)[拡大]

ロケはあっという間に終わってしまいました。下北沢への愛がうまく表現できなかったかもしれません。皆さん自分で発信されたり、劇場を守っていこうと活動されているなか、私は何も動けなく、このまま淘汰されていくのだろうと、思っていました。そんな私でも演者として「劇場の灯を消すな!」に出演させていただけるなんて、これ、夢の中?という気持ちです。本多劇場は心の神社? パワースポット? 憧れの劇場です。

猫背椿コメント

猫背椿(撮影:宮川舞子)

猫背椿(撮影:宮川舞子)[拡大]

ロケは一瞬で終わりました。とても楽しかったです。数えたことはありませんが、本多劇場はおそらく一番たくさん立たせていただいている大好きな劇場です。

近藤公園コメント

近藤公園(撮影:宮川舞子)

近藤公園(撮影:宮川舞子)[拡大]

20年ちょっとの演劇人生で、こんなにも下北沢に行かなかったことはありません。ロケで久しぶりに下北沢に行きました。駅周辺以外はあまり変わってないように思えました。少しほっとしました。

大人計画に初参加したのが98年の「ヘブンズサイン」、まさに本多劇場でした。多くの演劇人にとってなじみ深い下北沢、そして劇場に、また元のような熱気が戻るのを願うばかりです。自分にとって本多劇場は「いつまでも輝いていてほしい、憧れのパイセン」のような存在です!

少路勇介コメント

少路勇介(撮影:宮川舞子)

少路勇介(撮影:宮川舞子)[拡大]

コロナ自粛後久しぶりに演じさせていただき、緊張しつつも嬉しく、楽しい時間でした。僕は初舞台が本多劇場のウーマンリブvol.7「熊沢パンキース03」(2003年)だったんです。お客さんとの一体感、熱気が感じられる大好きな劇場です。観客として見た中では大人計画の「ヘブンズサイン」(1998年)がとても印象に残っています。階段に並んでチケットをとっていたのが懐かしいです。今回の番組は普段見れない舞台の裏側や皆さんの素に近い姿が見れると思います。

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WOWOWライブ「劇場の灯を消すな!本多劇場編 特ダネ!皆川スポーツ in 演劇とパンケーキの街、下北沢。宮藤官九郎と細川徹責任編集」

2020年9月26日(土)15:00~

総合演出:宮藤官九郎細川徹

出演

井上ひさし「十二人の手紙」より「ペンフレンド」朗読

出演:小泉今日子皆川猿時

講談

作:宮藤官九郎
講談指導:神田伯山
出演:荒川良々

演出家座談会

進行:三宅弘城
出演:岩松了赤堀雅秋倉持裕、細川徹、宮藤官九郎

「『皆川スポーツ』中学生記者皆川利美による下北沢めぐり」

出演:皆川猿時、顔田顔彦宍戸美和公猫背椿近藤公園
ナレーション:田村たがめ

「『皆川スポーツ』中学生記者皆川利美による本多劇場案内」

出演:皆川猿時、三宅弘城、阿部サダヲ柄本佑宮崎吐夢、荒川良々、平岩紙少路勇介、中井千聖、宮藤官九郎、要潤松尾スズキ

※WOWOWメンバーズオンデマンドでの配信あり。

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