ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」のフォトコールが、本日9月14日に東京・TBS赤坂ACTシアターで行われた。
本作は、2000年に公開された映画「BILLY ELLIOT」(邦題「
フォトコールでは劇中より5曲が披露された。まず「The Stars Look Down」では、中村海琉扮するビリー・エリオットが澄んだ歌声を聴かせ、
フォトコールのあとにはビリー役の4人と、2017年から続投となる益岡と柚希、初参加の橋本と安蘭が取材に応じた。オーディションに残った子供たちの中で唯一、関西からの参加となった川口は「月に1回、関東の子たちと一緒にレッスンを受けに集まるとき、『自分は大丈夫かな』と不安を感じることもありました。でも関西でレッスンしていたときは、ほかのみんなと距離が離れているぶん、自分の課題に集中できた」と言い、「客席は半分ですが、お客様の前で舞台ができてうれしい」と客席に視線を送る。初演時にオーディションを受けたものの、出演が叶わなかったという利田は「楽しくやっていることがお客様に伝わればいいなと思います」と喜びをにじませた。
中村はオーディションの結果発表の日を回想して、「とても緊張して、電車の中で心臓がドクドクしていたのを覚えています」とコメント。リモート稽古では小道具を家にあるもので代用したことに言及し、「似た家具を探すのにひと苦労でした。でも、いざ稽古場に来たら本物はまったく違っていて、慣れるのが大変でした」と語る。渡部も「家でのリモート稽古に慣れていたので、広い稽古場に来たとき、全体に声を届けられるようになるまで大変だった」と述べつつ、「ビリーの心の移り変わりを表現したい」と目標を掲げた。
益岡は初演を振り返りながら、「今回、新たに自慢の“息子”たちが加わりました」とビリー役の4人に笑顔を向ける。また、7・8月公演が中止になったことについて、「(舞台が)不要不急と言われてしまい、悔しい思いをした時期もある」と率直な胸の内を明かして、「今こうして1歩踏み出せたことは、『ビリー・エリオット』のテーマである“希望”と重なるような気がします」と感慨深げに語った。
橋本は「初演を観て号泣しました。まさか自分が出られるとは」と喜びをのぞかせ、海外スタッフとのリモート稽古について、「海外の皆さんも、画面ならすぐに“来日”できる(笑)。遠くにいるのにすごく近くに感じた」と述懐。コロナ禍での上演には「僕らの仕事は人のお腹を満たすことはできませんが、心を満たすことはできます。大変な時期ですが、協力し合ってエンタテインメントを続けていこうと思いました」と決意を口にした。
2度目のウィルキンソン先生役に、柚希は「より深く丁寧に役を追求していきたい」と意欲を見せる。「リモート稽古では、海外スタッフの方々が勇気を与えてくれた。大人数のダンスナンバーでも一言アドバイスをもらうだけで、全然違ってくるんです」と手応えを語り、「1公演1公演の大切さを感じながら演じています。この舞台が明日への活力になれば」と言葉に力を込めた。
初演を観て出演したいと思うようになったという安蘭は「夢が叶いました」と微笑む。見どころを尋ねられた安蘭は「全部見どころなのでとても選べませんが……あえて! 絞らせてもらいましょうか」と茶目っ気たっぷりに前置きし、ビリーが炭鉱夫たちに見送られてロンドンに旅立つラストシーンを挙げて、「そこにたどり着くまでの過程はもちろん、ぜひラストに注目して」とアピールした。
上演時間は休憩25分を含む3時間を予定。東京公演は10月17日までTBS赤坂ACTシアターで行われ、10月30日から11月14日にかけて、大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演される。
ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」
2020年9月11日(金)~10月17日(土)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
※9月11日(金)~14日(月)までオープニング公演。
2020年10月30日(金)~11月14日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:
音楽:
キャスト
ビリー・エリオット:川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿
お父さん:
ウィルキンソン先生:
おばあちゃん:
トニー:
ジョージ:
オールダー・ビリー:
ほか
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