劇団太陽族、戦時中の女囚刑務所舞台にした新作「囚われし女たち」

劇団太陽族「囚われし女たち」が、9月11日から13日まで兵庫のAI・HALLで上演される。

「囚われし女たち」は、太平洋戦争中に投獄された経験を持つ山代巴の自伝的長編小説に触発され、岩崎正裕が書き下ろした作品。岩崎は本作で演出も手がける。

劇中では、戦時中の広島にあった女囚刑務所を舞台に、放火犯、窃盗犯、思想犯など、さまざまな罪で投獄された女たちの友情や、罪を犯した背景が描かれる。出演者には岸部孝子、佐々木淳子、篠原裕紀子、桐子、冨田和、中西由宇佳、韓寿恵、森本研典が名を連ねた。

岩崎は本作について「外に出られず煩悶する女性たちの姿は、コロナ禍を憂う、現在の私たちと重なるのではないでしょうか」と語りつつ、「同一時間・同一空間を観客スタッフ俳優が共有することが、演劇の本質であるならば、今回の新作上演はウィズコロナの世界を生きる私たちの、再起に向けた始動となります。ご支援とご理解を賜りますよう謹んでお願い申し上げます」と公式サイトでコメントしている。