中村吉右衛門による配信公演「須磨浦」伝統歌舞伎を元に“人類の幸せ”描く

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中村吉右衛門による配信特別公演「須磨浦(すまのうら)」が、8月29日11:00からStreaming+にて配信される。

中村吉右衛門(撮影:鍋島徳恭)

中村吉右衛門(撮影:鍋島徳恭)

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「須磨浦」は、吉右衛門が松貫四の筆名で書き下ろし、自ら出演する作品。配信では、東京・観世能楽堂にて無観客で収録された映像がお披露目される。吉右衛門は本作について「私はやはり伝統歌舞伎を受け継ぐということが役目だと思っておりますので、伝統歌舞伎に基づいた作品を上演し、お客様に少しでもなにかを感じ、楽しんでいただけるようにという思いで、初代吉右衛門もとても大好きな『一谷嫩軍記』から芝居を拝借して書き下ろしいたしました。こじつけではありますが、災難、災害など歴史上繰り返してきたことを皆さん乗り越えて今の人類の幸せがあるのではないか、そのようなことを芝居に重ねてご覧いただけたらと思います」とコメント。さらに無観客での収録について「“想定する”ことを役者は慣れておりますので、お客様がそこにいらっしゃる、ただ静かに見てくださる、そういう思いで演じたい」と意気込みを述べた。

上演時間は約30分。アーカイブ映像は配信後、9月1日23:00まで視聴することができる。視聴チケットの販売は8月17日10:00にスタート。なお吉右衛門は、9月1日に開幕する「九月大歌舞伎」の第3部秀山ゆかりの狂言「双蝶々曲輪日記 引窓」に出演する。併せてチェックしよう。

中村吉右衛門コメント

この度、配信公演「須磨浦(すまのうら)」を上演させていただくこととなりました。

役者というものはお客様がいらっしゃって成り立つものです。私はやはり伝統歌舞伎を受け継ぐということが役目だと思っておりますので、伝統歌舞伎に基づいた作品を上演し、お客様に少しでもなにかを感じ、楽しんでいただけるようにという思いで、初代吉右衛門もとても大好きな「一谷嫩軍記」から芝居を拝借して書き下ろしいたしました。こじつけではありますが、災難、災害など歴史上繰り返してきたことを皆さん乗り越えて今の人類の幸せがあるのではないか、そのようなことを芝居に重ねてご覧いただけたらと思います。

今回、無観客での収録ということですが、“想定する”ことを役者は慣れておりますので、お客様がそこにいらっしゃる、ただ静かに見てくださる、そういう思いで演じたいと思います。

お客様もこういう時世ではございますが、歌舞伎という良さを忘れないで楽しんでいただけたらありがたいと思います。

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中村吉右衛門配信特別公演「須磨浦」

2020年8月29日(土)11:00~

作:松貫四

出演

熊谷次郎直実:中村吉右衛門

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みっきー738 @griffin738

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