「SHOW-ISMS」が、本日7月20日に東京・シアタークリエで開幕した。ステージナタリーでは、同日劇場で行われたバージョン「DRAMATICA / ROMANTICA」ゲネプロの様子をレポートする。
本公演では、
出演したのは「DRAMATICA / ROMANTICA」より
ステージ前方には階段が、後方には大きな五角形のパネルが設置された。開演するとまずそのパネルに映像が投影され、「SHOW-ISMS」を手がける小林から観客へのメッセージと「SHOW-ism」シリーズの紹介、そして「DRAMATICA / ROMANTICA」初演時の舞台映像が流れる。やがて濃いブルーの照明に照らされた舞台上に彩吹、JKim、知念、新妻、井上が姿を現すと、5人は声を合わせて荘厳なハーモニーを響かせ、観る者を一気にショーの世界へと引き込んだ。
照明が明るくなると出演者たちは、直前のシーンとは打って変わって砕けた雰囲気をまとい、井上を中心にトークを展開。それぞれがあいさつをしつつ、久しぶりに観客を迎えて舞台に立つことを喜びながら、ざっくばらんに互いの衣装や髪型などに言及してゲネプロ見学者たちを和ませる。その後キャストたちは、映画「NINE」の「Cinema Italiano」や、サラ・ブライトマンの「クエスチョン・オブ・オナー」といったナンバーを歌唱した。
続いて披露された約20分にわたるミュージカルメドレーでは、彩吹らが「ライオンキング」「ラ・マンチャの男」「ヘアスプレー」「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」「レ・ミゼラブル」「ウェディング・シンガー」「キャッツ」などさまざまなミュージカルの名曲を次々に歌い、会場を大いに沸かせる。さらに「DRAMATICA / ROMANTICA」パートの後半では、チームの全員が白で統一されたシックな衣装に着替え、美しい歌声を響かせた。
「DRAMATICA / ROMANTICA」チームがパフォーマンスを終えると、舞台後方のパネルには再び映像が。「∞ / ユイット」の紹介ムービーと、同作に出演した蘭寿とむからのメッセージ動画が上映されたのち、同作に参加していた井上と彩吹が劇中歌「マンボ・イタリアーノ」を華やかに歌い踊り、会場を盛り上げた。
その後「∞ / ユイット」チームからバトンを受け取った「マトリョーシカ」チームのキャストたちが現れ、まず作品とそれぞれの役柄を紹介。新作ミュージカルスケッチ「マトリョーシカ」では、野原高校の夜間コースを舞台に、そこで教鞭をとるバンビ先生と、貧困や女性差別、学歴差別、モラルハラスメント、家庭内暴力など、さまざまな悩みを抱えながら高校に通う生徒たちの物語が紡がれる。
「マトリョーシカ」チームは、本編から4曲を披露。平方、夢咲、樋口、今、保坂が演じる夜間コースの生徒たちが、美弥扮するバンビ先生の指揮で「翼をください」を声高らかに歌い上げると、劇場は大きな拍手に包まれる。公演の最後には「DRAMATICA / ROMANTICA」メンバーも舞台に再登場し、ゴスペル調の楽曲に乗せ、劇場で演劇ができる喜びを出演者全員がパワフルに表現するシーンもあった。
上演時間は1時間50分を予定。「SHOW-ISMS」のバージョン「DRAMATICA / ROMANTICA」の上演は7月25日まで。28日から8月4日までの公演後半ではバージョン「マトリョーシカ」が上演され、こちらでは新作ミュージカルスケッチ「マトリョーシカ」が全編披露されるほか、「SHOW-ism」シリーズの歴代キャストも出演する。2011年の「Underground Parade」から中川晃教、彩吹、藤岡正明、2012・2013年の「TATTOO 14」から
また本作では劇場での上演に加え、一部公演でイープラスの配信サービス・Streaming+でのライブ映像配信を実施。配信の視聴料金は税込4000円。アーカイブや見逃し配信は行われず、生配信のみとなる。
「SHOW-ISMS」
2020年7月20日(月)~8月4日(火)
東京都 シアタークリエ
バージョン「DRAMATICA / ROMANTICA」
2020年7月20日(月)~25日(土)
バージョン「マトリョーシカ」
2020年7月28日(火)~8月4日(火)
出演
マトリョーシカ:
DRAMATICA / ROMANTICA:
Underground Parade:中川晃教、彩吹真央、藤岡正明
TATTOO 14:
ピトレスク:
∞ / ユイット:井上芳雄、彩吹真央
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LIM編集部 @lesmisquarti30
【公演レポート】井上芳雄・美弥るりからが舞台に立つ喜び歌い上げる「SHOW-ISMS」開幕(写真33枚) https://t.co/ojMhHVQZgl