日常生活の“記録”に“演劇”を潜ませて、ヌトミックが約20時間の音楽作品をリリース
2020年6月13日 15:20
1 ステージナタリー編集部
ヌトミックによる音楽作品「Our play from our home」が、昨日6月12日にbandcampでリリースされた。
全60曲、約20時間の本作は、自粛期間中の“歴史に載ることがない記録”を残す目的で作られたもの。楽曲内には、ヌトミックメンバーである河野遥、長沼航、原田つむぎ、深澤しほの1日を録音した音声と、“その場にいない、誰かに向けた行為”である“play”が収録された。なお、各トラックのタイトルには、録音された時刻と、トラック内の“聞きどころ”が擬音語で記されている。
作曲を手がけた、主宰の額田大志は「本作は『記録』であると同時に『上演』でもある。20時間に及ぶ膨大な録音の中に、私たちは19個の『play』を潜ませた。『play』は遊びであり、演奏であり、演劇である(そして、それ以外にも無数にある)。私たちが上演だと考えるありとあらゆるものが、この録音の中には潜んでいる。私たちにとって、今できる『上演』はここにある。これから先、どのような事態が待ち受けていても、私たちは上演を続けていくだろう」とコメントした。価格は900円。
額田大志コメント
「歴史に載ることがない記録」を残すために、日常生活の録音を始めた。
刺激的で快楽的な情報からは程遠い。しかし、確かに同時代を生きている私たちの記録を残しておきたい。これは歴史の教科書には掲載されない「その他大勢」の私たちが、どのように2020年5月を生きていたかの録音である。
一方、本作は「記録」であると同時に「上演」でもある。20時間に及ぶ膨大な録音の中に、私たちは19個の「play」を潜ませた。「play」は遊びであり、演奏であり、演劇である(そして、それ以外にも無数にある)。私たちが上演だと考えるありとあらゆるものが、この録音の中には潜んでいる。
私たちにとって、今できる「上演」はここにある。これから先、どのような事態が待ち受けていても、私たちは上演を続けていくだろう。
ステージナタリー @stage_natalie
日常生活の“記録”に“演劇”を潜ませて、ヌトミックが約20時間の音楽作品をリリース(コメントあり)
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