出演が決定したのは、
1975年にロシアで初演された「ある馬の物語」は、トルストイの小説を舞台化した作品。愚かな人間と聡明な馬を対比させ、“生きることとは何か?”を問う。公演は6月17日から7月12日まで東京・世田谷パブリックシアターで行われ、チケットの一般販売は4月26日10:00に開始される。
白井晃コメント
「ホルストメール」は馬の話です。しかし人間の話です。原作者レフ・トルストイが活躍したのはロシア革命前の帝政ロシア後期。彼の非暴力、博愛といった思想や哲学が、今再び必要とされている気がします。民衆を圧迫する貴族社会への疑問は、格差の広がった現代社会への懐疑と相似形をなすようです。所有することの虚しさを私たちはそろそろ気づいて良いはずです。この物語は、老いた駿馬の生涯を通してそんなことを教えてくれます。ロシアの劇団が40年近く前に音楽劇として立ち上げたのは、ベルリンの壁が崩壊する前のソ連時代です。日本の経済や社会の構造も大きく変化した中、今回の創作は、この作品に新たな意味合いを持たせてくれる、そんな予感がしています。
成河コメント
馬を演じます。演劇という表現の可能性がふんだんに盛り込まれた、非常に挑戦しがいのある戯曲です。トルストイが見つめた社会と人間の業、人生哲学はこの時代にどのように響くのか。去勢されたまだら馬、ホルストメールの眼差しが今の私たち自身を見つめる「目」になれるよう、丁寧に理解を深めて行きたいと思います。
別所哲也コメント
トルストイ原作の「ある馬の物語」。人間と人間の演じる馬達が解き放つ、差別、愛憎、命の意味。現代社会にも通じる様々な要素を、造形する人物像、モノガタリを通じて表現するダイナミズム。そして、初の白井晃さん演出、初の成河さんとの共演、初の世田谷パブリックシアター。初めてづくしのダイナミズム。楽しみです!
「ある馬の物語」
2020年6月17日(水)~7月12日(日)
東京都 世田谷パブリックシアター
原作:レフ・トルストイ
脚本:マルク・ロゾフスキー
音楽:マルク・ロゾフスキー、国広和毅
詞:ユーリー・リャシェンツェフ
翻訳:堀江新二
訳詞:
演出:白井晃
出演:
※2020年4月16日追記:本公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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