ゴスロリの世界観で「白雪姫」の謎に迫る、劇団TremendousCircus最新作

劇団TremendousCircusの公演「Hexenprozess, Schneewittchen（魔女裁判、雪白姫より）」が、4月1日から5日まで東京・シアターシャインにて行われる。

劇団TremendousCircus（トレメンドスサーカス）は、劇団外でも活動する知乃が団長を務め、田中円の演出・脚本作品を上演している2016年結成の劇団。“世界初・日本発の「ゴシック演劇」”を掲げ、ゴシック・アンド・ロリータを身に纏い、退廃的暗黒童話、怪奇幻想といった作品をジェンダーフリーなキャスティングで上演している。

本作は、童話「雪白姫」の解釈の1つとしても知られる魔女裁判を題材にしたもの。魔法の鏡や7人の小人など、原作に描かれるさまざまな謎をミステリー仕立てで解き明かし、美に執着する母娘の生き様をあぶり出す。また、劇中ではDee Leeの書き下ろす爆音のゴシック音楽に乗せて物語が紡がれる。

田中は作品について「私達の劇団は基本的にダークな作品を届けているのですが、夢や勇気、希望を前面に押し出した物語を嫌いなわけではないです」と前置きし、「だけど私達は絶望の中で逃げ込む闇でありたい」「絶望する主人公が、血みどろの戦いの果てに目にする美しい景色を、いつも届けたいと思っています」とチラシの挨拶文に書き留めている。